ファンは泣いている…SMAP 再結成は絶望的

引退を表明した中居正広

　◇中居正広　芸能界引退を発表

　中居が引退を発表したことで、2016年末に解散した国民的アイドルSMAPの再結成の可能性が消えることとなった。元SMAPメンバーの稲垣吾郎（51）、草なぎ剛（50）、香取慎吾（47）、96年に脱退したオートレーサーの森且行（50）はこの日、コメントを発表。木村拓哉（52）は映画の製作発表に出席と、中居とは対照的な一日となった。

　中居の引退発表から約3時間後。稲垣、草なぎ、香取は連名で所属事務所を通じてコメントを発表。「突然のことでまだ心の整理がついておらず、言葉が見つかりません。現在お話しさしあげることは控えさせていただければと思います。ご理解いただきたくお願い申し上げます」と苦しい胸の内を明かした。テレビ局関係者は「トラブル発覚後、中居さんのことを心配して見守っていたようです」と明かした。この日はおのおので仕事をしており、同関係者は「周囲には普段通り振る舞っていますが、内心は心配でたまらないのではないか」と推し量った。

　森は「一報を聞き驚いております。コメントは控えさせていただきます。ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメント。一方、木村はこの日、都内で出演映画の製作発表に出席。中居が引退を発表する約8分前に降壇し、引退へのコメントはなかった。午後5時過ぎには夕暮れの中、愛犬との散歩風景と思われる写真をインスタグラムのストーリーズに投稿。SMAPファンの間ではさまざまな見方をする声が上がった。

　中居の引退を受けて、絶望的になったのが、SMAPの再結成だ。17年に稲垣、草なぎ、香取、20年に中居が旧ジャニーズ事務所を退所し、メンバーはそれぞれで活動していた。その中で23年に旧ジャニーズ事務所のタレントのマネジメントを担うSTARTO　ENTERTAINMENTが誕生し、所属アーティストの活動の自由度が増した。さらに同社の福田淳社長が他事務所のアーティストとのコラボレーションに積極的な姿勢を示し、香取や木村らがSMAP時代のエピソードを語り始め、再結成への機運が高まってきたかに思われていた。

　ただ、中居が活動を継続していたとしても、必ずしも復活が実現していたとは限らない。2016年の騒動の際、中居はリーダーとして、溝ができたメンバーをまとめることができなかった。当時、事務所関係者は「大野（智）や城島（茂）のようなイジられ役がリーダーだとグループは和やかになる。中居はどう見られるかを気にしてしまうので、そういう役回りができなかった」と語っていた。完全にたもとを分かったメンバーのパイプ役を果たせたかは不透明だ。

　解散から8年以上、再結成を心待ちにしていたSMAPファン。20年2月に旧ジャニーズ事務所退所会見で中居は再結成について「ゼロではないですし、100％ないとは言えない」と含みを持たせていたが、その発表となった。