民放連・遠藤会長「民放全体への不信感」 フジ副会長として「スポンサーの信頼回復は容易ではない」

会見する遠藤会長（撮影・小渕　日向子）

　中居の女性トラブルを巡りフジテレビ編成幹部の関与が報じられた問題で、民放連の遠藤龍之介会長は23日の定例記者会見で「民放全体への不信感を招いている事態」と述べた。フジに第三者委員会での事実関係の解明と信頼回復の取り組みを求めた。17日に閉鎖的に行い批判された記者会見については「フルオープンでテレビカメラを入れる形にすべきだった」と指摘した。

　会見後はフジ副会長として取材に応じた。トラブルは昨年12月中旬に週刊誌から取材を受けて知ったと説明。「非常にショックを受けた。問われているのはガバナンスで、スポンサーの信頼を回復するのは容易ではない」と話した。

　同局に対し「傲慢（ごうまん）」との声が寄せられていることについては、企業風土の改善が必要との姿勢を示した。「フジサンケイグループ代表の日枝久氏体制の一新が必要では？」との指摘には「影響力があることは間違いない」と答えた。そして「企業風土の一部に私も、大多（関西テレビ社長）も、港（フジ社長）も、もしかしたら日枝もいるということなのかもしれない」と口にした。