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元幕内・矢後が序二段優勝「やり切ったと思えるまでやりたい」右膝手術後4場所ぶり復帰で不退転の決意

スポニチアネックス / 2025年1月24日 13時21分

<初場所13日目>関本をはたき込みで破り勝ち名乗りを受ける矢後(撮影・郡司 修)

 ◇大相撲初場所13日目(2025年1月24日 東京・両国国技館)

 元幕内で西序二段19枚目の矢後(30=押尾川部屋)が西序二段60枚目の関本(19=阿武松部屋)との全勝対決を制して序二段優勝を決めた。

 身長で約20センチ小さな相手に対し、左下手を引いて動きを止めると前に出ておいて右からはたき込み。拓大紅陵高出身でデビュー1年目の19歳に対し、幕内経験者の実力を示した。「やっぱりうれしいです」。4場所ぶりに出場した復帰場所を優勝で飾り、胸をなで下ろした。

 両膝の前十字靱帯は中学時代から損傷しており、これまで慢性的な膝の痛みと闘ってきた。2022年名古屋場所を最後に関取の地位から遠ざかり、幕下上位で一進一退の日々を過ごしていた昨年夏場所後に「もう最後だと思ってやるしかない」と自身初めての靱帯再建手術を決断。「こうやって土俵に立てる日のことを考えて過ごしていた」と長いリハビリ期間を乗り越えて土俵に戻ってきた。

 幕下15枚目格付け出しデビューから所要2場所で関取に昇進していたため、三段目以下の土俵に上がるのは今場所が初めて。「初めて取る序二段で、時間帯も当たる相手も変わってくるのでいろいろ手探りで始まった」という。回復具合はまだ「6~7割」というが、地力の違いを示す危なげない内容で7つ白星を重ねた。今後の目標は「やり切ったと思えるところまでやりたい」。同じ大卒の同学年ライバルには、友風、若隆景、炎鵬、朝志雄といった大ケガによる長期休場から復活を果たした力士たちがいる。矢後もまた、大復活劇を成し遂げるべく再起の道を歩み出した。

 ◇矢後 太規(やご・たかのり)1994年(平6)7月8日生まれ、北海道芽室町出身の30歳。小5から相撲を始め、芽室西中を経て埼玉栄高に相撲留学。3年時に全日本ジュニア体重別選手権重量級(100キロ以上)4位。中大3年時に東日本学生体重別大会135キロ以上級優勝。4年時に全日本選手権優勝(アマチュア横綱)。尾車部屋(当時)に入門し、幕下15枚目格付け出しで2017年夏場所初土俵。翌名古屋場所で幕下優勝。翌秋場所で新十両昇進。2019年初場所で新入幕。同年秋場所で十両に転落して以降は幕下との往復が続いた。2022年2月、押尾川親方(元関脇・豪風)の独立に伴って転籍。2024年夏場所後に右膝を手術。3場所連続全休を経て今場所から復帰。身長1メートル88、体重169キロ。

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