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創部102年目で初の甲子園へ 千葉黎明・中野監督の継投術の妙

スポニチアネックス / 2025年1月24日 16時18分

<センバツ発表>センバツに選ばれた千葉黎明ナイン (撮影・西川祐介)

 第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の選考委員会が24日に行われ、出場32校が決定。昨秋の関東大会で4強入りした千葉黎明は春夏通じて初の甲子園出場が決まった。

 21年12月に就任した中野大地監督は、思い切った継投策で昨秋の千葉県大会を制し、関東大会では西武台(埼玉)、山梨学院を下して4強入りを果たした。公式戦14試合は全て継投策。関東大会の上位4校(横浜、健大高崎、浦和実)の中で、唯一、チームの完投数がゼロだった。

 このような戦い方は決めていたのか。「継投が好きなわけではないんです。先発投手が完投、完封してくれるのが一番だと思いますけど、なかなかそうはいかない。目線を変えた方がビッグイニングにはならない。慣れてきたなと思ったら代えていった」と振り返る。

 公式戦で登板したのは6投手。先発は「相手打線とうちの投手を照らし合わせて決めていた。良いパターン、普通のパターン、悪いパターン。この3パターンを試合前にイメージして臨んでいた」という。

 投手を整備する上で、重視するのは3点。「制球が安定していること、変化球でストライクが取れること、フィールディング、けん制ができること」。近年の高校野球では投手の平均球速が上がっている中、「145キロ投げられても、四球を連発するならだめ。試合で通用する投手を育てる方針です」と明かす。拓大紅陵、明大、日産、JFE東日本で捕手としてプレーした経験から、投手起用は捕手目線で決断しているように映る。

 甲子園では、どんな戦いを見せてくれるのか。中野監督の采配に注目している。

(川島 毅洋)

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