日本ハム・上原「半歩」で大きく進化!5歩半から6歩に広げ再起へ大きな一歩 並進速度上昇で球質も変化
スポニチアネックス / 2025年1月25日 6時1分
日本ハムの上原健太投手(30)が、「半歩の差」で再起を果たす。24日、1軍キャンプ地となる沖縄・名護で先乗り自主トレがスタート。初日から精力的にブルペン入りした左腕は、今オフに歩幅を5歩半から6歩に広げた新フォームで32球を投げ込んだ。15年ドラフト1位で入団し、今季が節目のプロ10年目。昨季0勝に終わった悔しさを胸にはい上がることを誓った。
はたから見れば「半歩」だが、上原にとっては「大きな一歩」だった。先乗り自主トレ初日から精力的にブルペン入り。これまで5歩半だった歩幅を6歩に広げた新フォームを確認しながら32球を投げ込み、仕上がり具合の充実ぶりを口にした。
「まだまだではあるが、今のところはここ数年で一番良いんじゃないかな」
昨季は自身初の開幕ローテーション入りも、春先から調子が上がらず0勝でシーズン終了。今オフは千葉県内で動作解析を行い、課題だった並進速度と向き合った。NPB平均の並進速度は3・0キロ前後だが、上原は2・5キロほど。一般的に並進速度と球速は比例すると言われており「今までは力で投げていた」と振り返る。
並進速度を求めたことで“副産物”もあった。それが歩幅だ。一般的に歩幅は6、7歩だが、上原は5歩半と狭めだった。ただ捕手方向への速度が高まったことで、自然と歩幅も半歩広がり「全然違うと思います。球速は変わっていなくてもボールの質が違う。そういう手応えはある」と、かつてない確かな好感触をつかんでいる。
上原のスパイクのサイズは30センチ。計算上は半歩広がることで、約15センチも打者の距離を縮めることができる。「でかいっす。半歩広げるのに2カ月半かかっているので」。たかが15センチだが、されど15センチ。15年ドラフト1位で入団し迎える節目の10年目へ、背水の覚悟で再び開幕ローテーションの座を奪い取る。(清藤 駿太)
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