【王将戦】谷川浩司十七世名人が第1局解説&第2局展望 藤井王将の凄み見えた2日目再開後の連続長考
スポニチアネックス / 2025年1月25日 5時3分
第1局は藤井聡太王将が永瀬拓矢九段に先勝した。王将4期の谷川浩司十七世名人(62)が第1局を解説し、藤井が先手になる第2局を展望した。
藤井の凄みを感じたのが2日目の対局再開後だったという。永瀬の53手目▲4五桂(A図)で左右の桂が藤井王のこびんへ殺到しようと態勢を整えた。これに1時間半の考慮で△2三金。へき地にいた金を中央へ寄せ、2二銀にひもを付けた。永瀬からの▲7一角にさらに50分で△9二飛。この段階で8時間あった持ち時間は1時間を切り56分になった。
「勝負どころは続きます。普通の棋士ならつぶされかねないし、残り時間も気になるが、藤井さんは違う。もうこの後は時間がなくても読み切れるという自信の表れでしょう」
終局は112手。つまりちょうど折り返しの局面で終局まで見通せていたとしたら驚くべき読みの量だ。
永瀬は序盤で1歩得をした。常識的には得をしたら局面を収めて利益確定しようとする。ところが23手目▲7四飛で得た1歩を生かすべく27手目▲1五歩。1筋から戦いを起こし、さらなる戦果を得ようと攻め手を緩めなかった。
「局面をさらに動かして良くする、事前研究の行き届いた指し方でした。対して藤井さんは金銀バラバラで、まとめ切るのが難しいと感じました」
ここからが本領発揮だった。永瀬の気持ちのいい攻めをかわし、パンチが当たっているようで具体的な戦果を与えない。「一方的に攻められ、藤井さんも不本意な展開だったと思う」とする中で、66手目△6五桂、68手目△5五香の局面は長手数で永瀬王が詰む順がある。「受け一方の苦境でも、攻め合いの形をつくるのはセオリー。連続長考の中で見極めたというのが藤井さんの強さ」と指摘した。
藤井が先手となる第2局、戦型予想を「角換わりか相掛かりか」とした。両者による過去28局でうち21局がこの2つに当てはまる。そこで注目されるのが第1局から第2局までに両者が別々の相手と指した18、19日の朝日杯だろうか。
18日に登場した永瀬は2局、先手でも後手でも角換わり。19日の藤井は先手で横歩取りと後手で矢倉。第2局のヒントが、この2日間にちりばめられているかもしれない。(構成・筒崎 嘉一)
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