ソフトバンク・前田悠 憧れの今永から極意教わった 自主トレ志願参加 “脱力投法”「感覚つかめました」
スポニチアネックス / 2025年1月25日 6時1分
ソフトバンクの前田悠伍投手(19)が24日、大リーグ・カブスの今永昇太投手(31)から学んだ“脱力投法”を生かし、2年目の飛躍につなげると誓った。年明け5日から約2週間、高知県で行われた自主トレに志願して参加。昨季メジャー1年目で15勝を挙げた左腕から投球で力を入れるポイントのヒントをつかんだ。この日は筑後ファーム施設で調整し、先発枠を争う春季キャンプに備えた。
その表情、言葉から充実ぶりがうかがえた。「今永さんといえばフォームと球のギャップ。自分が思っている以上に力を抜いてもいい。その感覚がつかめました」。2年目を迎える前田悠はカブス・今永との自主トレで確かな手応えを得ていた。
これまで面識があったわけではない。それでも課題である直球のレベルアップを考えた時に今永の名前が思い浮かび、大阪桐蔭の先輩であるDeNA・松尾を通じて弟子入りを志願。“脱力”の重要性を教わった。
ポイントとなるのは体全体の余計な力を抜くこと。ウエートトレーニングも同様で「腹圧はしっかり入れるけど、力んで歯を食いしばってやるのではなく、20キロでも200キロでも同じ表情でという感覚です」と説明した。見て、聞いて多くのことを学び取った。
投球では「チェンジアップやスライダーの感覚で真っすぐを投げる」とアドバイスを送られた。「これまでは頑張って速い球を投げようとしていた。今は力を抜いている感覚で、それぐらいの球が投げられている。いい収穫だなと思います」。ブルペンでも好感触をつかんだ。
プロ1年目の昨季はウエスタン・リーグで12試合に登板し、4勝1敗、防御率1・94と好成績を収めた。しかし、1軍デビューとなった10月1日のオリックス戦では3回8安打6失点KOでプロの洗礼を浴びた。この悔しい経験を糧に過ごしたオフ。直球を磨く目標を掲げ、手応えをつかむことができた。
今季は首脳陣から先発候補に挙げられている。「力は入ってしまうと思いますが、それでも抜いていかないといけない。自主トレで教わったことを生かしていきたいと思います」。まずは春季キャンプでアピールしていく。(木下 大一)
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