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広島商は3年ぶり23度目の選抜出場 94年ぶり春の頂点へ伝統の機動力に磨きをかけた

スポニチアネックス / 2025年1月25日 6時1分

選抜出場が決まった広島商ナイン(撮影・亀井 直樹)

 ◇第97回選抜高校野球大会出場校発表

 第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が24日、大阪市内で開催され、広島商が3年ぶり23度目の出場を決めた。伝統の機動力を絡めた「広商野球」で、昨秋の中国大会を制し、明治神宮大会でも準優勝。西村銀士主将(2年)は「全国制覇して帰ってくる」と意気込み、1931年以来94年ぶりとなる春の日本一を目標に掲げた。組み合わせ抽選会は3月7日に行われる。

 3年ぶり23度目の吉報を伝えられた部員81人の表情が緩むことはなかった。練習中のグラウンドで折田裕之校長から激励を受け、西村主将は「中国地方の代表として恥じないようにプレーし、全国制覇して、ここ(広島)に帰ってきます」と決意を言葉に込めた。

 そのためにも、伝統の機動力野球を追求する。昨秋は中国大会から明治神宮大会にかけて計7試合で9盗塁、同15犠打。足と小技を絡めた、しぶとい攻撃で中国大会を31年ぶりに制し、初出場の明治神宮大会も準優勝と結果を残した。そのスタイルは、春の選抜でも不変。母校を率いて8年目の荒谷忠勝監督=写真=は「試合展開に応じて、柔軟に点を取れる形を増やしていかないといけないと思うので、そこは(練習でも)大事にやっている」と強調した。

 昨秋からはチーム全体で、一層の機動力強化に取り組んでいる。西村主将は「自分たちの課題は走塁面なので、走塁では次の塁を狙う姿勢でやっている。相手に(走ってくると)知られている可能性はあっても、そこは関係なく、自分たちの野球をやってきたい」と話した。磨きをかけた「広商野球」で聖地に乗り込む構えだ。

 チームに積極性を植え付けると同時に、個々の主体性向上にも取り組む。昨秋の明治神宮大会後には、西村主将が部員全員を集めてミーティングを開催。「監督、コーチに言われてからだと、まだまだ。自分たちが主体にならないと」などと話し合った。そして気になった点があれば練習を中断して部員同士で指摘し合うなど結束力も高まってきた。

 前回出場の22年は1回戦で丹生(福井)に勝利も、チーム内で新型コロナウイルス陽性者が複数確認されたため大阪桐蔭(大阪)との2回戦に不戦敗となった。不完全燃焼で終わった3年前の先輩たちの分まで――。西村主将は闘志を燃やす。

 「(コロナで)出られなかった人のためにも、自分たちは全力で戦ってきたい。喜ぶのは夏に全国制覇してから。まだ夏も春も始まったわけではない。ここからがスタート」

 創部126年の歴史を誇る全国トップレベルの古豪。伝統に新たなカラーも取り入れ、94年ぶりの春の頂点を目指す。 (長谷川 凡記)

 ○…「広商野球」のもう一つの土台となる投手二枚看板が94年ぶりの頂点に向け、貢献を誓った。昨秋から背番号1を担う大宗和響(2年)は「いいリズムをつくって、攻撃に流れをつなげる投球をしたい」と意気込んだ。昨秋は明治神宮大会準決勝・敦賀気比(福井)戦で10回184球を熱投など主戦投手として準優勝に貢献。今冬は下半身強化で球威向上を図り、春に成長を示す構えだ。左腕・徳永啓人(2年)も直球の精度と武器とするカーブに磨きをかけており、「選抜では、どんな場面でも抑えたい」と言葉に力を込めた。

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