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横浜清陵 激戦区・神奈川から初21世紀枠!昨秋県8強 「自治」重視で強化

スポニチアネックス / 2025年1月25日 5時3分

センバツ初出場を決め喜びを爆発させる横浜清陵ナイン(撮影・沢田 明徳)

 ◇第97回選抜高校野球大会出場校発表

 共有するグラウンドで練習中のサッカー部員から、横浜清陵ナインに「おめでとう!」の拍手が送られた。全国屈指の激戦区・神奈川から初めて21世紀枠での選出。春夏通じて聖地初切符に山本康太主将(2年)は「私立公立は意識せず、目の前の一勝のためにやってきた。しっかり準備をしたい」と意気込んだ。

 昨秋は公立校で唯一の神奈川県大会8強入り。戦績とともに独自の取り組みが評価された。選手が主体的に練習メニューなどを決める「自治」を重視。打撃や走塁だけでなく、食事係や環境整備係、親睦係などの部門を設け、25人の部員がそれぞれの役割を果たしている。各部門のリーダーが毎週月曜に話し合い1週間のメニューを作成。平日の練習は午後4時から約2時間30分で、週末はサッカー部と交代でグラウンドを使用するなど、限られた環境でも実力を付けてきた。高野連の宝馨会長は「他のクラブにも好影響。意識を変え、知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る神奈川県で結果を残せるというロールモデルになるのでは」と選出理由を説明した。

 神奈川の公立校の甲子園出場は約500メートルの“お隣さん”で、Y校の愛称で親しまれる横浜商が97年春に出場して以来28年ぶり。県立に限れば54年の湘南以来71年ぶりだ。「喜びやうれしさより、使命感、責任を強く感じている。取り組みを認めてくださった方には感謝の気持ちでいっぱい」と野原慎太郎監督。指揮官が「誠実で純朴」と表現する教え子たちと自ら考え、甲子園でも躍動する。(青森 正宣)

 ▽横浜清陵 1974年(昭49)創立の県立校。清水ケ丘として開校し、04年に大岡と統合して横浜清陵総合、17年から現校名となった。横浜駅から電車で8分の場所にあり、みなとみらい地区の横浜ランドマークタワーや観覧車が望める小高い丘の上に位置する。生徒自身が時間割を組む単位制を導入し、自己責任と自己選択の育成を重視。主な卒業生に女優・斉藤由貴。所在地は横浜市南区清水ケ丘41。山口修司校長。

 ▽21世紀枠 甲子園への出場機会を広げるために01年の第73回大会から導入。練習環境などのハンデ克服や、地域貢献など戦力以外の要素も加味する。秋季都道府県大会16強(加盟129校以上の場合は32強)以上を条件に、全国9地区から1校ずつ候補校を推薦。従来は東(北信越、東海以東)、西(近畿以西)から1校ずつ、残り7校から3校目を選出する方式だったが、24年から東西関係なく2校選出。最高成績は01年・宜野座(沖縄)と09年・利府(宮城)の4強。今回の神奈川と長崎からの選出はいずれも初めて。

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