水原被告の判事への手紙 収入詳細説明「大幅に給料が安い」賭博に手を染めた経緯「お金に困っていた私は」
スポニチアネックス / 2025年1月25日 9時55分
カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地検は23日(日本時間24日)、ドジャース・大谷の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)に禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドル(約26億円)の賠償などを求刑。量刑は2月6日(同7日)に同州サンタアナの連邦地裁で言い渡される。
同被告は連邦地裁に提出した書面で金に困り「やりくりの助け」になると考えスポーツ賭博を始めたと主張。大谷宅近くに家を借りる必要があり出費がかさんだとも主張した。一方で自身の収入増につながるテレビ出演、本の執筆などは認められなかったと訴えた。
スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は同被告が大谷の銀行口座から送金手続きをする際の電話の音声を入手と報道。銀行側に声の主を問われ「大谷翔平です」と応じ、送金理由は「車のローン」と回答したという。
同メディアのエバン・ドレリッチ記者は、水原被告が連邦地裁に提出した書面の全文を公開。ジョン・W・ホルコム判事宛の文書では「今日は判決公判の前にあなたに手紙を書いています。悲しいことですが、判決が寛大なものであって懲罰的ではないことを祈ります。今日のあなたの判決によって多くの人生が影響を受けますので、私がこれから言うことを考慮してください。裁判長、ご存じのとおり、私が犯した罪は銀行詐欺と脱税です。私が法律に反する行動をとった動機をお話ししなければなりません。私は自分の取った行動を心から後悔しています」と書き出した。
また、大谷から支払われていた給与の詳細も説明。「10月から1月までは月額約40万円(約2500ドル)、2月から9月までは月額2万円(約125~130ドル)、年間約1万1000ドルです。10月から1月は高かったのは、その期間はオフシーズンとみなされていたため、野球チームから給料をもらえなかったからです。私は大幅に給料が安いと感じていましたが、毎年1年契約だったので、チームを怒らせて解雇されるのが嫌で、自分の意見を言うのが怖かったのです」とした。
さらに「翔平と働き始めてからの私の経済状況について簡単に触れておきたい」と自身の収入について語った。「エンゼルスからの私の給料は、2018年が8万5000ドル(約1317万円)、2019年から2021年が8万7000ドル(約1348万円)、2022年が9万9611.16ドル(ロックアウトのため日割り計算、約1543万円)、2023年が25万ドル(約3875万円)でした。私は翔平の特定の地域に住まなければならず、特に彼が米国に来て間もない頃は、彼の日常生活のニーズに応えられるように近くにいなければなりませんでした。つまり、彼の近くに家を借りなければならなかったので、家賃は安くありませんでした。高額な家賃に加えて、妻は2023年までグリーンカードを取得しなかったので、日本と米国を90日ごとに往復する航空運賃を負担する必要があり、妻が日本にいる間は家賃を2倍支払わなければなりませんでした。また、オフシーズン中は翔平のオフシーズンのトレーニングやコマーシャル撮影のために日本に同行していたため、アメリカと日本の住居の家賃を二重に支払わなければなりませんでした。これらの余分な出費は私に大きな負担をかけ、私は給料日前にやりくりするために何カ月かは家族や友人からお金を借りなければなりませんでした。また、本の執筆、テレビ・ラジオのインタビュー、テレビコマーシャルへの出演など、日本の企業から長年にわたり数多くのオファーを受けており、これらは経済的に大いに役立つはずでしたが、翔平と日本の彼の会社によってすべて断られました。2021年に当時の翔平のチームメートの一人を通じて、オンラインスポーツベッティングのブックメーカーだったマット・ボイヤーと出会うことになりました。ギャンブル業界について無知だった私は、2024年の初めまで彼が違法ブックメーカーであることを知りませんでした。当時、お金に困っていた私は、これが経済的に自分を助けるチャンスかもしれないと愚かにも考え、スポーツベッティングで彼のウェブサイトを使い始めました。そして、いつの間にか結果は完全に逆になっていました。ギャンブルの借金が膨れ上がり、翔平のお金を使う以外に返済する方法が見つからなかったのです。彼のお金に手を出したことにひどく罪悪感を覚えましたが、当時はそれが唯一の解決策でした。日が経つにつれて、借金はどんどん増え続け、この時点で、この借金から抜け出してショウヘイに返済できる唯一の方法はギャンブルで勝つことだと思いました。当時はひどい依存症だったような気がします」とつづった。
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