水原被告の判事への手紙 大谷翔平への謝罪「野球選手として、そして人間として心から尊敬。心からお詫び」
スポニチアネックス / 2025年1月25日 10時41分
カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地検は23日(日本時間24日)、ドジャース・大谷の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)に禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドル(約26億円)の賠償などを求刑。量刑は2月6日(同7日)に同州サンタアナの連邦地裁で言い渡される。
同被告は連邦地裁に提出した書面で金に困り「やりくりの助け」になると考えスポーツ賭博を始めたと主張。大谷宅近くに家を借りる必要があり出費がかさんだとも主張した。一方で自身の収入増につながるテレビ出演、本の執筆などは認められなかったと訴えた。
スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は同被告が大谷の銀行口座から送金手続きをする際の電話の音声を入手と報道。銀行側に声の主を問われ「大谷翔平です」と応じ、送金理由は「車のローン」と回答したという。
同メディアのエバン・ドレリッチ記者は、水原被告が連邦地裁に提出した書面の全文を公開。ジョン・W・ホルコム判事宛の文書では「今日は判決公判の前にあなたに手紙を書いています。悲しいことですが、判決が寛大なものであって懲罰的ではないことを祈ります。今日のあなたの判決によって多くの人生が影響を受けますので、私がこれから言うことを考慮してください。裁判長、ご存じのとおり、私が犯した罪は銀行詐欺と脱税です。私が法律に反する行動をとった動機をお話ししなければなりません。私は自分の取った行動を心から後悔しています」と書き出した。
手紙の最後では自身の罪を改めて謝罪しつつ、判事に寛大な措置を訴えた。「私は、自分の人生全体に影響を及ぼす決断をしたことを理解しており、自分の行動を弁解するつもりはありません。いかなる形であれ、自分の行動を正当化しようとしているわけではありません。私がお願いしたいのは、私を一人の人間として見て、変化は起こり得ると信じていただくことです。謝罪しても過ちは解決しないと思います。私は、自分の結果を受け入れる覚悟があります。あなたが下す判決に関して、裁判所に少しの慈悲をお願いしています」とした。
最後には大谷への謝罪も記した。「私は翔平を野球選手として、そして人間として心から尊敬しており、翔平がフィールドで最高の自分になれるよう人生を捧げる覚悟を決めました。彼の私への信頼を裏切ったことを心からお詫び申し上げます」とつづった。
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