王将戦第2局はすでに2時間差以上 この後の展開は? 立会人久保九段、副立会高見七段に聞く
スポニチアネックス / 2025年1月25日 14時22分
将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第2局1日目が25日、京都市伏見区の「伏見稲荷大社」で行われている。
午前9時から始まった対局だが、午後0時30分からの昼食休憩の時点で藤井は2時間26分を消費。対する永瀬は44分で、すでに1時間40分以上の持ち時間の差が生まれている。午後2時現在では、2時間以上の差になった。
ここまでの対局を立会人の久保利明九段(49)は「永瀬さんがやりたいことをやっている中で、応じる藤井さんは選択肢が広いので、一手一手時間を使って考えている状況です」と話す。今回の「横歩取り」は、後手が誘導して先手が受けて立つことで成立する戦型。この後のポイントとして挙げたのは、互いの飛車の使い方。「2筋中央にいる藤井さんは飛車を横、8二にいる永瀬さんの飛車は縦に使って攻めていくと思う。永瀬さんは飛車を抑え込まれないようにすることも重要でしょう」とした。形勢は五分だという。
副立会の高見泰地七段(31)は「永瀬さんの研究は深いですし、藤井さんは未知の形でも恐れませんから」と語る。今回は先手藤井、後手永瀬の一局。「永瀬さんは自分のやりたいことを示しつつ、時間の面ではリードを奪っている。しっかり主張して指しているので、後手番としてはうまいやり方だと感じます」と分析した。
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