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獅司が自己最多12勝で十両優勝王手!あの大横綱からの激励が力に?!「びっくりしました」

スポニチアネックス / 2025年1月25日 20時0分

<大相撲初場所 14日目>琴栄峰(左)を攻める獅司(撮影・五島 佑一郎)

 ◇大相撲初場所14日目(2025年1月25日 東京・両国国技館)

 ウクライナ出身の西十両4枚目・獅司(28=雷部屋)が琴栄峰(21=佐渡ケ嶽部屋)を下して2敗を守り、自己最多の12勝目を挙げた。

 獅司はもろ差し狙いの相手に対して右からおっつけて横から攻め、右を差して相手の上体を起こすと左おっつけで前に出て寄り切り。「脇締めて、絶対に入らせないように」と相手得意のもろ差しを封じ、身長1メートル93、体重170キロの巨体を生かした力強い攻めを見せた。

 横綱からの激励も力になった。若碇との激しい相撲を制して10勝目を挙げた11日目の取組後、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(44)がX(旧Twitter)で「獅司関に。力だけじゃない。君の相撲危険過ぎる。ケガするパターンかも。もっと腰下ろして回しつかむこと。後は体があるから寄り切りとか!?ウクライナ頑張れ(原文まま)」と投稿。雷部屋のおかみさんを通じて獅司本人の耳にも届いた。「びっくりしました。うれしいです」。偉大な横綱からのアドバイスと激励は思わぬサプライズだった。

 2敗で首位に並んでいた東十両3枚目の竜電(34=高田川部屋)が敗れたため、獅司が再び単独首位に。昨年名古屋場所は首位で白熊と並んで千秋楽を迎えたが優勝を逃しているため「名古屋の時と一緒?そう考えたらアレですね」と苦笑いした。自身初となる十両優勝への思いは「考えてない」と無欲を強調。「親方の言うことを聞いて、教わったものを全部使って」と気を引き締めた。

 千秋楽、2敗の獅司は友風に勝てば優勝。敗れた場合、1差で追う竜電、安青錦(20=安治川部屋)、生田目(22=二子山部屋)にも逆転優勝のチャンスが回ってくる。安青錦と生田目は直接対決で、竜電は東白龍と対戦。2人もしくは3人による優勝決定戦にもつれ込む可能性もある。

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