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フィリーズとマイナー契約の青柳晃洋「通用しないなら考えればいい」契約の舞台裏を明かす

スポニチアネックス / 2025年1月26日 4時33分

MLB球でキャッチボールする青柳晃洋(撮影・中辻 颯太)

 阪神からポスティングシステムを利用してフィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋投手(31)が25日、渡米前の思いを本紙に独白した。契約の際にフ軍の幹部から日本のスタイルで挑むことを進言された舞台裏を明かした。決意を新たにした雑草右腕はファンや阪神入団時の監督・金本知憲氏(56)、矢野燿大氏(56=ともにスポニチ本紙評論家)への感謝の言葉も口にした。 (取材・構成 遠藤 礼)

 今の青柳にメジャーのマウンドは確約されていない。今春キャンプも招待選手。アピールが大前提で同じ立場の選手たちとふるいにかけられる残酷なまでの実力社会に足を踏み入れる。そんな中、契約の際にフィリーズの幹部にかけられた言葉に背中を押された。

 「投球スタイルはそのままで来てくれと。スタイルを変えてくる人もいるけど“私たちはあなたを評価してあなたを獲ってるので、あなたで”来てねと。壁にぶち当たればまた越えればいい」

 日本では変則フォームから繰り出すツーシームなどを武器にゴロ凡打を量産する投球で、2年連続最多勝利など数字を残してきた。米国仕様にスタイルチェンジすることも選択肢の一つかもしれないが、フ軍はそれを望まなかった。「日本のスタイルが通用しないなら通用するように考えればいい」。迷いなく海を渡る心構えができた瞬間でもあった。

 今年から海を渡る佐々木(ドジャース)、菅野(オリオールズ)、小笠原(ナショナルズ)の“同期”の面々にも対抗心はない。「僕は(米国)1年目の選手で最底辺。他人は気にしない。スタートラインにどうやって立つかを考えないと」

 浮き沈みのあった日本でのキャリア。どんな時も背中を押してくれたのがファンだ。「阪神というブランドを離れた時に自分にどれだけ価値があるか。それでも応援してくれるファンがいると願って…。応援してもらった感謝と、これからも応援してもらえる喜びを感じられると思う」

 1軍で数多くの経験をさせてもらったかつての指揮官・金本氏、矢野氏にも恩がある。「金本さんは1年目から全然ダメな僕を使ってくれた。あの舞台に立てたからこそ、自分の良い部分、悪い部分がわかった。矢野さんの時に初めてローテを回って規定投球回を投げさせてもらった。感謝しかないですね」。さまざまな感情をそっと胸にしまい、青柳は新たな挑戦に向かう。

 ▽青柳の契約 1月18日、午前5時ごろにフィリーズとマイナー契約で合意。昨年12月4日に申請が受理されたポスティングシステムの交渉期限がこの日の午前7時(米東部時間17日午後5時)に迫るなかの滑り込みの決定だった。青柳本人に知らされたのは午前6時ごろ。「(期限が迫り)“本当に行くところがあるのか?”という不安はあった」と心境を吐露。吉報に安どの表情を浮かべた。今後は2月中旬からスプリング・トレーニングに招待選手として参加。メジャー40人枠入りを狙う。

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