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【王将戦】タイトル戦初開催の伏見稲荷大社・舟橋雅美宮司 初手と本殿での儀式「相通ずる」

スポニチアネックス / 2025年1月26日 5時3分

<ALSOK杯第74期王将戦第2局・第1日>インタビューに答える伏見稲荷大社・舟橋雅美宮司

 ◇ALSOK杯第74期王将戦7番勝負 第2局第1日(2025年1月25日 京都府京都市 伏見稲荷大社)

 将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第2局が25日から、京都市伏見区の「伏見稲荷大社」で行われている。1300年以上の歴史を誇り、全国に3万社あるといわれる“お稲荷さん”の総本宮で初めて指されるタイトル戦。舟橋雅美宮司(81)が格別の思いを語った。

 鮮やかな朱色が目を引く伏見稲荷大社で、藤井と永瀬の戦いが続いている。初手を対局場で見学した舟橋宮司は「気持ち、心を整えて指される姿は厳かでした」と振り返る。両対局者が盤を挟んで向かい合い、凜(りん)とした空気の中で静かに駒を進める。その風景は、自身らが本殿で行う儀式と「相通ずるものを感じました」とハリのある声で話した。

 第2局の1日目が指された25日は、暦の上で十二支を用いて数える「午の日」にあたる。伏見稲荷大社は「二月初午」の日(2月の最初の午の日)に稲荷大神様が稲荷山にご鎮座されたことに由来し、この日を大切にしている。「二月初午」の日、そして成り立ちにゆかりのある「午の日」にお参りをすると福が訪れるといい、「対局者の方はもちろん、関係者の皆さま、そして私たちにとってもいい日になりました」とうなずいた。

 26日午前9時から対局が再開し、2日目が始まる。最後まで気は抜けないが、今回の経験を生かし、再び対局会場になる可能性もある。舟橋宮司は「日程さえあえば、喜んでお引き受けしたい。ご縁がありますように」と穏やかに笑った。

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