“覚醒”エムバペがレアル加入後初のハット「適応は終わった。気持ち良くプレーできている」

＜バリャドリード・Rマドリード＞後半、2点目を決めて喜ぶRマドリードのエムバペ（ロイター）

　◇スペイン1部　第21節（2025年1月25日　バリャドリード）

　Rマドリードのフランス代表FWキリアン・エムバペ（26）が加入後初のハットトリックを決めた。敵地バリャドリード戦で3-0の快勝に貢献し、リーグ戦4連勝のチームは勝ち点49で首位をキープ。2位Aマドリードがビジャレアルと1-1で引き分けたため、勝ち点差は4に広がった。

エムバペは前半30分、MFベリンガムとの高速ワンツーでペナルティーエリア左に侵入し、右足でゴール右へ叩き込む先制弾。後半12分にはカウンターで抜け出したFWロドリゴからのパスを右足インサイドで流し込み、アディショナルタイムの同46分にPKでダメ押しの3点目を決めると左拳を握り締めた。

　「ハットトリックはとてもうれしいけど、勝ったことがもっとうれしい」。リーグ戦15点目で得点ランク首位のレバンドフスキ（バルセロナ）に1差と迫ったエムバペは笑顔で、「（先にキックオフされた）アトレチコ（Aマドリード）の結果を受けて、勝つことが大事だった。（差を広げる）チャンスというプレッシャーが強くなったからね」と付け加えた。

　パリSGから今季加入直後はチームにフィットできなかったが、年明けから完全に覚醒。「チームへの適応は終わった。ピッチ上でも気持ち良くプレーできているのは、チームメートとのプレーを見れば分かる」と自信を口にし、「試合は38節まである。まだ道のりは長いので勝ち続けないといけない」と表情を引き締めた。アンチェロッティ監督も「彼はここ数カ月で自分のリズムを見つけた。明らかに我々の大きな力となっている」と話した。