【卓球】「完全な実力不足」涙の伊藤美誠 強すぎ16歳・張本美和に脱帽「歯が立たない」

＜全日本卓球選手権準決勝＞準決勝で敗れた伊藤（右）と勝利した張本（撮影・沢田　明徳）

　◇卓球・全日本選手権最終日（2025年1月26日　東京体育館）

　女子シングルス準決勝で世界ランク10位の伊藤美誠（スターツ）が、同6位の張本美和（木下グループ）に0―4で敗れ、3年ぶり4度目の日本一には届かなかった。

　16歳に終始、圧倒され、試合後は涙を浮かべた。第1ゲームを4―11で落とすと、第2ゲームも3―11。第3ゲームも4―11で崖っぷちに追い込まれると、第4ゲームも5―11と全てのゲームで厳しい展開となった。

　「1ゲーム目から思い切りいく前に決められて、悔しい部分がある。ノータッチの状況で押し切る前に入れられた。完全な実力不足もあるし、自分がどういう選手に勝つか負けるかが明確になった」

　前日（25日）は張本に対し「完全なチャレンジャーで臨みたい」と話していたが、悪夢のストレート負け。「（張本は）体力もあるし、年齢以上に落ち着いている。若かったら当たりがいい時と悪い時があるけど、ずっと安定している。日本選手の中で1、2番というくらい質が高い。歯が立たないというか…」とし、「まずは競れるようになりたい」と懸命に前を向いた。