上沼恵美子 フジ社長会見に嫌悪感「人権を盾に言い訳してる。女性が聞いたら気悪いと思いますよ」

上沼恵美子

　タレント上沼恵美子（69）が26日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ！」で、芸能界引退を発表した元タレントの中居正広氏（52）の女性問題に端を発した騒動について語った。

　中居氏を巡っては、昨年12月末に女性との間に起きたトラブルを高額な示談金で解決していたことが発覚。騒動となり、各局のレギュラー番組がすべて消滅、23日に引退を発表した。また、中居氏の女性トラブルに社員がかかわっていたと報道されたフジテレビでは、港浩一社長による会見の閉鎖的な対応などが批判を受け、スポンサーのCM差し止めが相次ぐ事態となっている。

　上沼は中居氏の引退に「驚きますねえ…こんなことになるとは」「すごい決意されましたねえ」と驚きを込めた。「（引退表明文の末尾にある）“さようなら…”っていうのは妙に悲しいですね」と話しつつ、かつてフジテレビ系「SMAP×SMAP」に出演した思い出などを語った。

　ただ、「中居さんの問題だけじゃなくて、フジテレビの話にもなって問題が大きくなってきてる」と語り、話題がフジテレビの会見に移ると、上沼の語気は強まった。

　同局は定例社長会見の日程を早め、17日に実施。記者クラブ加盟社にのみ質問が許され、例外で入場を許されたテレビ局に対しては動画撮影を禁じた。上沼は「定例会見の常識を当てはめたわけですよ。でも定例会見を前倒しにしてる時点で緊急会見やんか。なんでこんな子供だましみたいな…誰が考えたんやろ」と限定的な会見方法にあきれた。

　「女性の人権、プライバシーを盾に言い訳してるよね。女性が聞いたら気悪いと思いますよ。プライバシーがプラバシーが…、調査中で回答控える…って。“耳タコ”やったわ！途中でやめたらええのにって思いましたわ」と厳しく言い放った。

　上沼は「この2年ぐらいかな、東京のお仕事に呼ばれて、各局行かせてもらった。みんな感じよくて活気あっていい。特にフジは気持ちが良い。やる気があってすごいなあと。フジ昔から大好きなんでね。だから、今回のことがあって腰抜けた」と吐露。「現場で働く人たちはほんとに優秀！大好きです。そやのに会見見て、こんな人が経営者にいてるなんて…ほんま気の毒。がっかり！視聴率3冠王取って、月9もあって、胸ときめく番組作ってたのが、今の社長らの世代と思うんですよ。ところがそこから何か勘違いがあった、えらそうになった、調子に乗ったんでしょうね。おごり、ですよ」と断じた。

　「明日に会見がある。港社長の代打、誰かしたってくれと思うくらい。会見をオープンにするってだけで満足してないか心配やねん。言えないことがあるんは分かるねん。でもおんなじ無表情でそれを言ってる社長の表情が嫌いなんですよ」と早口でまくしたてた。さらに、芸能記者の中西正男氏が言った「会見で見せるものは究極的に事実と覚悟」の言葉に、「事実と覚悟！しみたわ。港さんに電話したって」と呼びかけた。

　また、「私来月2本ほどフジテレビ行くんですよ。行っていいのかなと思う。行きますけど」と戸惑いを口にしていた。