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マラソン超新星の小林香菜 早大時代は登山サークルで槍ヶ岳など登頂 総務省目指した時期も

スポニチアネックス / 2025年1月26日 16時54分

<大阪国際女子マラソン>日本人女子トップでゴールした小林香菜(撮影・岸 良祐)

 ◇大阪国際女子マラソン(2025年1月26日 ヤンマースタジアム長居発着の42・195キロ)

 今年9月に東京で開催される世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、小林香菜(23=大塚製薬)が自己ベストの2時間21分19秒(日本歴代10位)で日本人トップの2位に入った。9月に東京で開催される世界選手権の参加標準記録(2時間23分30秒)を突破し、大舞台へ前進した。

 24キロ付近で集団から遅れたが、ここから驚異の粘りを発揮。残り800メートルで日本人トップを走っていたパリ五輪6位入賞の鈴木優花(第一生命グループ)をかわした。これまでの自己ベスト2時間24分59秒を一気に3分40秒も更新した。

 実業団1年目の23歳は異色の経歴だ。早大時代は競走部ではなくランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」に所属。登山サークル「山小屋研究会」にも名を連ね、標高3180メートルの槍ヶ岳などを登頂した。

 母の美絵さんによると、大学4年まで総務省入省を目指し、国家公務員試験の勉強のため塾にも通っていた。結局、試験は受けずに自ら実業団に書類を送るなど売り込み。実業団ランナーの道を切り開き、世界選手権への道も切り開こうとしている。

 大塚製薬の河野監督は「私の方が驚いているのが正直なところ。差が詰まっていると言われて慌ててテレビを見て、競技場にかいないと、と思った。鈴木選手を抜いたのは凄い」と称えていた。

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