巨人・田中将大 新天地へ意気込み 一番の楽しみは「自分がまだどれだけやれるのか」

壇上で子供たちと交流する田中将（撮影・篠原岳夫）

　巨人・田中将大投手が26日、都内で3年連続となるファンミーティング「マー君ROOM2025」を開催し、集まったファン500人と交流した。今年は親交が深く、登場曲を歌い続けているアイドルグループ「ももいろクローバーZ」がゲスト出演。質問コーナーや多彩なトーク、プレゼントコーナーなどで盛り上がった。

　「去年野球で何もできなくて。このイベントを開催するかどうかは迷いましけど。ただ応援してくださっている方々には、自分が悪かったからやらんというのは違うなと思った。そういう状況でも応援してくださる方々に何かしら還元できたらと、開催させていただきました」

　右肘クリーニング手術明けだった昨季は、1軍での登板は1試合に終わり0勝。オフには楽天から自由契約となり、巨人へ移籍した。「ファンの方へ感謝を伝えたかった。また何とか来年もできるように、しっかり野球の方で働いて、いい報告ができるように頑張りたいと思います」と壇上からファンへ誓った。

　まもなく春季キャンプ地の宮崎へ入り、プロ19年目を本格的にスタートさせる。「ずっと動いていますけど、オフシーズンという意味では今日で終わったなという感じ。本当に結果を出すしかないので。そこへ向けて何をやるべきか、一つ一つクリアにしていって、いい時間を過ごしたいなと思います」。宮崎を訪れるのは、第3回WBCに備えた侍ジャパンの強化合宿が行われた2013年2月以来、12年ぶり。新天地で何が一番楽しみか、と問われると「自分がまだどれだけやれんのやろうかという、そこですかね。もちろんやるつもりでいますけど」と力強く前を向いた。