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【王将戦】藤井王将 神話!2日制対局の先手番で32連勝 “新時代の金使い”開幕連勝

スポニチアネックス / 2025年1月27日 5時1分

<ALSOK杯第74期王将戦第2局・第2日>いなり寿司を手に笑顔の藤井聡太王将(撮影・西尾 大助、会津 智海、大城 有生希、藤山 由理)

 ◇ALSOK杯第74期王将戦7番勝負 第2局第2日(2025年1月26日 京都府京都市 伏見稲荷大社 )

 将棋の藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑むALSOK杯第74期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は26日、京都市伏見区の伏見稲荷大社で第2局2日目が指し継がれ、午後6時30分、先手・藤井が93手で勝利した。藤井の2日制対局における先手での連勝は1千日手を挟んで32へ伸びた。開幕連勝となり、第3局は2月5、6日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で指される。

 戦前、永瀬の後手番での作戦の幅広さを警戒した。横歩取りはカード27局目で2度目の戦型選択。予想の範囲内だが、本線ではなかったようだ。

 「一度戦いが始まると激しくなりやすい。ただ、その後を想定するのは難しかった」

 藤井はそれでも対応した。「金の動きが特徴的でした」。王将4期の立会人・久保利明九段(49)が指摘した。1日目の29手目、角交換に▲8八同金もそう。この日も47手目▲9七同金(第1図)とした。▲9七同香が自然に映る中、「王の周りにいてこその駒が離れても大丈夫と見る。新時代の将棋です」。この左金は74手目で取られるまで藤井陣の左辺を支えた。第1局に続き今回も左金。「金使い」の巧みさで連勝発進をたぐり寄せた。

 もう神話と呼ぶべきだろう。2日制の先手番で32連勝。21年度王位戦第1局で豊島将之九段に敗れたのを最後に今年度王位戦第1局での千日手指し直しを挟んで勝ち続ける。

 対局中の読みで他を圧倒する特性が、2日制に適応する。いくら事前準備を積まれても、時に中盤までリードされても、終盤力で逆転する。本紙観戦記者の関口武史指導棋士五段は「終盤に絶対の自信があるから、序中盤へ時間をつぎ込んでも相手の準備に対応できる」とも分析する。

 読みの量で圧倒できると、例えば相手が20手先の局面で形勢判断しても、藤井は25手先で形勢判断できる。すると、相手が早々に切り捨てた手順からも鉱脈を見いだせる。その恩恵で、対局後の感想戦で「2度負かす」。負けた相手を上回る読みの量を披露し、次回対戦への恐怖心も植え付けられる。

 今年度、全公式戦での先手勝率は54%。つまり46%は負ける。その中で藤井は32連勝できる。京都対局も8連勝。23年10月、史上初の全8冠独占を達成した王座戦第4局を含めて負けがない。神業を見ている。(筒崎 嘉一)

 ≪きつね予想の範囲内も…≫ピンと立った白いきつね耳に、ふわふわのしっぽ。いなり寿司を頬張る、ちゃめっ気たっぷりな神の使いが誕生した。稲荷大神様のお使いとして、伏見稲荷大社ではおなじみのきつね。目の前には、藤井が1日目の昼に食べたいなり寿司が100個山盛りで置かれた。「きつねは予想の範囲内でしたが、100個ですか…」と驚き。昼食の際にはかっぱ巻きなどもセットで、「いなり寿司の甘みと巻き物のさっぱり具合が絶妙でした」と振り返った。

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