1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

広島・末包 誠也愛用“新兵器”で内角球に崩されないフォームを構築 マツダで自主トレ

スポニチアネックス / 2025年1月27日 5時47分

2段グリップのトレーニングバットを使う広島・末包

 広島・末包昇大外野手(28)が26日、マツダスタジアム隣接の屋内練習場で自主トレを行い、今月4日から20日まで沖縄県内でともに汗を流した広島OBのカブス・鈴木誠也外野手(30)との合同自主トレで“新兵器”を導入したことを明かした。鈴木も愛用する2段グリップのトレーニングバットだ。内角球に対して体が開かない打撃フォームの構築へ、帰広後も練習で使用。確実性向上で持ち味の打撃に磨きをかけ、レギュラー奪取につなげる。

 末包は見慣れない型のバットを振り、汗を流していた。3年連続で参加した鈴木との合同自主トレから導入した、2段グリップのトレーニングバットだ。その狙いを明かした。

 「体の近くから振れるように。内側で動く球に対して、とっさに反応しても、上から(バットが)出ちゃうと反応できなくなる。縦振りだとファウルにできたりするので、そういうところを体にすり込ませている」

 いいものは積極的に取り入れる。「自分が(調子が)悪くなったら、どうなるか理解して、それに対してどうアプローチしていくかが大事だと言われた」。“師匠”鈴木からの助言を自らに当てはめた。昨季は打率・238と低迷。内角攻めで打撃フォームを崩され調子を崩すケースが多かったと思い当たった。その反省を踏まえ、確実性向上を図るために目を付けたのが、鈴木愛用のトレーニングバットだった。

 左手は本来のグリップを握り、バットの真ん中付近にあるもう一つのグリップを右手で握る。両手の間隔を空けて振ることで、右脇が締まって、バットが体の近くを通るインサイドアウトのスイング軌道となり、体の開きを抑えながら内角球をさばくことが可能となる。「左肩がめくれるような(体が開く)状態が悪いところ。そうなると逆方向にこすったような打球が飛び、ボール球への対応も悪かった。直していくために、縦にしっかり長く振れるようにという意識でいる」。このスイングを体に染み込ませれば、内角攻めに対してもフォームを崩されにくい。

 4年目の飛躍へ、昨秋から打撃フォームについて試行錯誤を続けてきた。そしてようやく、春季キャンプへ向かう道のりに光が差した。「しっくりくるものがある。あとは量をこなしていければ」。この日は新助っ人ファビアン、モンテロとともに自主トレ。同じ長距離タイプで、F砲は外野、M砲は一塁のライバルとなる。「負けないようにしたい。もう4年目。そろそろ1年通して成績を出したい」と闘志を燃やす。

 新井監督が「競争してもらう」と言うように、現状レギュラーは白紙状態。新兵器を駆使し、ライバルたちに打ち勝ってみせる。 (長谷川 凡記)

 ○…末包は、昨季終了後から取り組む減量がノルマを達成したことを明かした。「今は105~106キロぐらい。1月中も(鈴木の)調理師さんが3食、ご飯を作ってくれたり、体のことに対して、いろいろやっていただいた」。昨年12月時点で、シーズン終了時の110キロから106キロまで4キロの減量に成功していたが、年が明けてからも継続。食事に気を配り、計5キロ減の目標をクリアした。「いい体が出来上がった。あとは、けがをしないように。去年は1月29日に(左膝内側半月板損傷)したので」と気を引き締め、春季キャンプに備える。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください