フジテレビ港浩一社長 中居氏と女性のトラブルをコンプラ部門に伝えなかった理由「知る者が多いと…」

＜フジテレビ会見＞一礼して入場する港社長

　元タレント中居正広氏（52）の女性トラブルを巡る一連の対応が批判され、経営の根幹が揺らぐフジテレビは27日、東京・台場の同局で記者会見をスタートさせた。2023年6月のトラブル把握後、コンプライアンス推進室には共有しなかったことを認め、その理由を語った。

　トラブルに関して女性に対する対応も含め、17日の会見の方法など、局側の動きにはさまざまな疑問符が浮かんでいる。原因の一つにコンプライアンス部門への共有がなかったことが挙げられている中で、記者から「なぜコンプライアンス部門に伝えなかったのか？」と問われると港社長は「女性のコンディションを見ながら彼女の希望をかなえたかった」とし「知る者が多いと…」とプライバシーへの配慮をしていたことを述べた。

　　17日に行った“1回目”の港社長の会見は、メディアを限定した上で動画撮影も禁じるなどの制限下で行ったため、スポンサー企業をはじめ批判の声が殺到。CM出稿の差し止めなどが相次いだ。この対応を含めた同局の対応に社員の不安、不満も高まっていた。港社長も17日の会見を「失敗だった」と振り返っていた。

　港社長は“やり直し”のこの日の2度目の会見について「今回の対応が最後まで正しかったとは思っていない。反省している」と語った。