TBS「news23」小川彩佳キャスター フジ会見「言い訳のように響いた場面もあったように…」

東京・赤坂のTBS社屋

　TBS「news23」（月～木曜後11・00、金曜後11・58）が27日放送され、同日に行われたフジテレビの“やり直し”会見を報じた。

　女性トラブルの発覚後も中居正広氏を番組に起用し続けたことや問題の時系列、社員の関与がなかったという根拠、相談役・日枝久氏の不在を指摘する声が相次いだことや紛糾した様子などを取り上げた。

　キャスターの小川彩佳アナは「女性のプライバシーという言葉が多く飛び交った会見でした。最大限尊重されるべきはプライバシーだとは思うが、その言葉を盾に先送りされたり、目をつぶったりしてきた問題がなかっただろうかと。ある種、言い訳のように響いてしまった場面もあったように思います」とコメント。

　また「風土というところで言いますと、昔のやり方を引きずってきたところがあると。時代に合わせてアップデートしていかなくてはならないという幹部の方の言葉があったんですね、会見では。ただこれ、時代の問題でもなくて。その時代時代にも苦しんだり傷ついたりして泣き寝入りしてきた当事者がいらっしゃるかもしれないという認識の上で、業界全体として構造的な問題はなかったかどうか。ここが点検していかれるべきだと思います」とした。

　現場取材したキャスターの藤森祥平アナは「ようやくフルオープンで全ての質問に応じるスタンスで会見が続いていたんですが、今回大きな局面を打開するような新たな事実が次々と出てくるという感じではなかった。信頼回復に向けて思い切った改革や期待感は残念ながら今回は伝わってこなかった」と述べた。