フジ会見9時間超え“深夜の部”は日枝久氏の会見不在、問題生んだ企業風土つくった責任追及問う声、声…

＜フジテレビ会見＞疲れがにじむ港社長　　

　元タレント中居正広氏（52）の女性トラブルを巡る一連の対応が批判され、経営の根幹が揺らぐフジテレビは27日、東京・台場の同局で2度目となる記者会見を行った。午後4時に始まった会見は日付をまたいだ後も続き9時間を超えた。

　日付が変わってからも、質疑応答は続き、質問者の多くが「日枝氏の会見不在の理由」「なぜこの場に呼べないのか」など日枝取締役・相談役について意見を求めた。フジテレビ本社の最寄り駅となるゆりかもめ・台場駅の最終電車は新橋方面が午前0時9分。有明方面は午前0時44分となっていたが、最終電車の出発時刻を過ぎても質問希望の挙手は上がり続けた。

　また、記者から「フジ幹部は中居氏に関して怒りは持っているのか？」と問われる場面も。港社長は「“怒り”という言葉でいいと思います。まだ細かいことは分かっていないが、怒りは感じた」と言葉を選ぶように答えた。中居氏の引退について受け止めを求められると「う～ん…特にコメントはありません」と回答。「何もないですか？」と念押しされても、「何もありません」と口をつぐんだ。

　近年に行われた主な“ロング会見”は、2019年7月22日に吉本興業の岡本昭彦社長が所属タレントの闇営業問題や騒動について開いた5時間半（休憩10分挟む）、2023年9月7日にジャニー喜多川氏の性加害問題を巡る東山紀之新社長（当時）、藤島ジュリー景子社長らが開いた4時間12分がある。2023年12月4日に日大アメフト部の大麻に関すして林真理子理事長らが出席した会見は2時間45分だった。