森永卓郎さん死去に追悼続々 田原氏「色々教えられた」文化放送「沢山の笑顔を…」泉房穂氏「言葉もない」

文化放送「浜祭」で熱唱する森永卓郎さん(2024年11月04日撮影）

　がんで闘病中だった経済アナリストの森永卓郎（もりなが・たくろう）さんが28日、原発不明がんのため自宅で死去したことが分かった。67歳。東京都出身。

　文化放送は28日、X（旧ツイッター）の公式アカウントを更新。「【訃報】経済アナリストの森永卓郎氏が、28日にご逝去されました」と投稿。「文化放送の番組にも多数ご出演くださり、私たちに沢山の笑顔をくださった森永卓郎さん。生前の多大なる貢献に対し、心からの感謝とともに深い哀悼の意を表します。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と追悼した。

　森永さんは、27日に文化放送「大竹まこと　ゴールデンラジオ！」（月～金曜後1・00）にリモート出演。「実は1週間前から体調が急激に悪くなってですね。今ほとんど動けない」「この1週間ほとんど何も食ってないんですよ」と明かしていた。

　元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏（47）もX（旧ツイッター）を更新。「森永卓郎さん、本当にありがとうございました。どうかどうか安らかに。力もユーモアも沢山いただきました。本当に本当にお世話になりました。寂しいです」と追悼した。森永さんとはTOKYO　MXの番組などで共演した。

　森永さんとニッポン放送「垣花正　あなたとハッピー！」（月～木曜前8・00）で共演していた元財務官僚、内閣官房参与で、経済学者、数量政策学者、嘉悦大教授の高橋洋一氏もXを更新。「えつ、昨日朝話したばかりなのに。合掌」と驚きをつづった。

　「国民民主党」の玉木雄一郎氏もXで「心からお悔やみ申し上げます。康平さんをはじめご家族のご心痛いかばかりかと拝察します。晩年、親子仲良く活躍されていた姿が目に焼き付いています。魂の安らかなることをお祈りします」と追悼した。

　前兵庫県明石市長の泉房穂氏はXを更新。「来週もお会いする予定だった。2月8日（土）の特別番組（『森永卓郎と泉房穂の情熱ラジオ！フルスイング！』）も楽しみにしていた」と打ち明け、「病状が悪化しているとは伺っていたが、“まさか、こんな急に”とは思ってもいなかった。訃報にふれ、言葉もない。ただ、ご冥福を祈るばかりだ」と哀悼の意をささげた。

　作家・乙武洋匡氏もXで「高校の先輩でした。気にかけていただいていたこと、心より感謝しております。どうか安らかにお眠りください」とつづり、森永さんとの別れを惜しんだ。

　漫画家・倉田真由美さんもXで「森永卓郎さんが亡くなりました。 少し前にメールで知らせがきて知りました。体調が悪いという情報をみてLINEを送っていたけど、既読がつかないので心配していた矢先のことでした。森永さんとは仕事で何度もご縁があり、20年近くの間、折に触れてお会いすることがありました。なんだか不思議に相性がよくて、25年は二人で漫才をやりたいねと話したりもしていました」と明かし、「末期がんでも、ずっとお元気だったから。 とても悲しいです」と森永さんを悼んだ。

　タレントのラサール石井も自身のXで「森永卓郎さんが亡くなった。本当に最後の最後、ぎりぎりまで命の灯を燃やして、文字通り命懸けで財務省と闘い、新自由主義に抗い、大企業だけが潤い弱者が損をする経済のカラクリを訴え続けた」とこれまでの功績をたたえ「その道を閉ざすことなく、伝道の光を道標に我々もあとに続きます。合掌」と偲んだ。

　ジャーナリスト・田原総一朗氏（90）も自身のXを通じて追悼。森永さんとはBS朝日「朝まで生テレビ！」（後7・00）などで激論をかわした。「森永卓郎さんと最後にお会いしたのは8月29日ニッポン放送だった。僕が出演した番組の次の番組に出演の森永さんが“田原さんとは長い付き合いだけどサインもらった事ないから、ここにサインして”とおにぎりの入ったお弁当箱を持ってこられた。“俵むすび弁当にサインする田原さん”とおっしゃって皆を笑わせてくれた。よく意見はぶつかったが、ぶつかる事で色々教えられた。非常に存在感のある人だった」と惜しんだ。