広島・小園「打てるように頑張ります」 DeNA復帰バウアーに「全部が凄い」も通算7打数3安打

広島・小園

　広島・小園海斗内野手（24）が28日、DeNA復帰が決まったトレバー・バウアー投手（34）を警戒した。2年前の対戦で7打数3安打と打ち込んでも「たまたま。全部が凄い」と強調し、「打てるように頑張ります」と力を込めた。松山市での自主トレを25日に打ち上げ、この日はマツダスタジアム屋内での合同自主トレに合流。中心選手としての活躍が期待される今季、「みんなで頑張りたい」とチーム一丸を強調した。

　DeNAが27日に電撃発表したバウアーの獲得。20年サイ・ヤング賞右腕の2年ぶりとなる日本球界復帰に、小園は本気とも冗談ともつかない言い回しで警戒感を示した。

　「嫌ですね。全部が凄い。最悪です。3連戦の先発（投手）の紙が貼られて、バウアーって書いてあったら最悪や！ってなる」

　前回プレーした23年には、5月の来日初登板から10勝（4敗）を挙げた剛腕。広島戦は登板4試合で1勝2敗、防御率3・12と数字の上では比較的苦しんだ。ただ、広島打線は一挙7点を奪った2戦目の5月16日以外は沈黙。4戦目の8月3日には延長10回まで投げられ、1点も取れなかった。

　「先発であれだけ投げられると厳しい。中4（日）でもくるし、9回まで関係なく（投げて）くるから」

　そう言いながら、小園はバウアーを打っている。2年前は4月下旬から7月上旬まで2軍生活を送っており、初対戦は7月17日。第1打席で149キロ直球を右翼線二塁打にすると、第2打席でもナックルカーブを中前打。通算7打数3安打、打率・429を誇る。

　「（打った印象？）ありますけど、たまたまかな…と。（バウアーの）印象にはないと思うので、打てるように頑張ります」

　ヤクルト・山田、川端らと汗を流した愛媛・松山での自主トレは25日に打ち上げ。「たくさん練習できた」と振り返る期間中は、課題に挙げる長打力に磨きをかけるべく、さまざまなアプローチで感覚を研ぎ澄ませた。

　「あれ試してみようかな、これ試してみようかな…という。プラスでやったこともあるし、引き出しはいっぱいある。投手（の球）を打っていないので、キャンプで試していければいいかな…と」

　昨秋の国際大会「プレミア12」、スーパーラウンド・米国戦でかけた2打席連続アーチが記憶に新しい。2年前の23年から心技体とも進化した24歳。新たに背番号「5」を背負い、剛腕・バウアーに一発長打を浴びせる瞬間が待ち遠しい。　（江尾　卓也）

　≪山足が合同自主トレに初合流≫

　C…現役ドラフトでオリックスから移籍した山足が、合同自主トレに初合流した。ナインと一緒にゴロ捕球や打撃練習に励み「野間さんがいたので、気を使ってもらいながらできた」と汗を拭った。新春は打力アップをテーマにオリックス・杉本と沖縄で自主トレを行い、「タイミングの取り方とバットの軌道は新しく挑戦している。楽しみな部分はある」と強調。春季キャンプは1軍始動が決まっており「2月1日が勝負。アピールは毎年変わらない」と意気込んでいた。