1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

【作品賞・主演男優賞】「侍タイムスリッパー」2冠 山口馬木也 侍そのもの奇跡の“ハマり役”

スポニチアネックス / 2025年1月29日 5時2分

受賞に笑顔の山口馬木也(左)と安田淳一監督(撮影・沢田 明徳)

 ◇第67回ブルーリボン賞決定

 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画記者で構成)が選ぶ「第67回ブルーリボン賞」(24年度)の各賞が28日、決定した。安田淳一監督(57)の「侍タイムスリッパー」が、作品賞と山口馬木也(51)の主演男優賞の2冠に輝いた。

 「台本を受け取った日から今まで本当に奇跡の連続。全てが忘れられない貴重な時間です」。山口は作品の歩みを振り返るように静かに言葉を紡いだ。

 昨年8月に池袋シネマ・ロサ1館で公開されるや、評判が口コミで広がり全国300館以上に拡大。雷に打たれ幕末から現代にタイムスリップし、京都の時代劇撮影所で「斬られ役」として生活していく侍を熱演した。

 そのたたずまいや謙虚な口ぶり、落ち着いた立ち居振る舞いは侍そのもので、まさに“ハマり役”という言葉がぴったり。一緒に取材に応じた安田監督も思わず「新左衛門がしゃべってるみたいや…」とつぶやくほどだ。

 控えめな山口も「間違いなくこの役は僕の中で一生忘れられない特別なもの」と断言する。「僕は他人に成り切るなんて無理だと思っている。でも演じながら“これは役になっている瞬間なのか?”と思うときがあった」。役と自分の境目が分からなくなるほど入り込んでいた。

 安田監督も「これだけの芝居をきっちり撮らんかったら僕の大チョンボ」と山口の演技を称賛。製作資金捻出のため、貯金を切り崩し愛車まで売却。銀行口座の残高は7000円まで目減りした。「作品に関しては資金回収のことしか考えていなかった。まさか賞を頂けるなんて」と苦笑い。「(山口)馬木也さん含め、キャストやスタッフの皆さんが、ブーブー言いながらも最後まで一緒に信じて作ってくれた」と感謝を口にした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください