経済評論家 西松屋のフジCM出稿“見合わせ”に「引き揚げるとも出し続けますとも…今、注視している」

　経済評論家の加谷珪一氏が29日、TBS系「ひるおび」（月～金曜前10・25）に出演。子供服大手「西松屋」が28日、フジテレビへのCM出稿を見合わせると発表したことに言及した。

　同社は、75社に上る企業がフジテレビへのCM差し止めを宣言する中で26日放送の同局人気アニメ「サザエさん」（日曜後6・30）に唯一CMを提供していたが、フジテレビの2度目の記者会見から一夜明け、出稿見合わせを決断した。

　元タレント・中居正広氏の女性トラブルを巡る一連の対応が批判され、経営の根幹が揺らぐフジテレビ。27日には2度目となる記者会見を開催。午後4時に始まった会見は、191媒体、437人が集まった。各メディアの質問に最後まで答え続け日付をまたいだ午前2時23分に終了。のべ109人が質問し10時間23分にも及ぶ“会見史”に残る超ロング会見となった。

　会見前日となる26日には、西松屋は同局で放送された「サザエさん」にCMを提供していた。12日の放送では8社の社名があったが、この日提供に表示されたのは西松屋1社だけだった。

　会見から一夜明けたこの日、同社は「フジテレビへのCM出稿見合わせの件」を発表した。理由として「当社は、諸般の事情に鑑み、当面の間、フジテレビへのCM出稿を見合わせる等の対応をいたしますますので、お知らせします」と述べた。

　MCの恵俊彰が「（CMの）キャンセルもあれば、見合わせということもある」と聞くと、加谷氏は「これは微妙なところで、もしフジテレビがちゃんと変わってくれるのであれば、当然もともと広告媒体として価値があると思うのでスポンサーさんも出しているわけですから、見合わせというのは現状をよく表した言葉ではないでしょうか。完全に引き揚げるとも言ってないですし、かといって出し続けますとも言ってませんから、本当にフジテレビという広告媒体ととしての価値が維持されるのかというところをスポンサーさんは今、注視しているところではないでしょうか」と解説した。