中日・金丸が開幕1軍へ視界良好!屋外初ブルペンで捕手を立たせて20球「めちゃくちゃ良かった」

中日ドラフト1位・金丸

　開幕1軍へ、視界良好だ。ナゴヤ球場での中日の新人合同自主トレ最終日の29日、ドラフト1位・金丸夢斗投手（21＝関大）が初めて屋外ブルペンで投球練習。捕手を立たせた状態で20球を投げ、充実の表情で自主トレを打ち上げた。

　「しっかり投げたのは（昨秋の）リーグ戦以来。めちゃくちゃ良かったんで、少しずつ強度を上げながら、キャンプ中にしっかりブルペンに入れるようにやっていきたい」

　腰の負傷明けを考慮され、チーム合流後も慎重に調整を重ねてきた黄金ルーキー。ただ、自身の想像を超える順調ぶりに自然と笑みがこぼれる。これまでも外野の芝生の上で相手を座らせて投げたことはあったが、この日は傾斜のあるブルペンで、捕手のドラフト4位・石伊（日本生命）への投球。ゆったりしたフォームから、伸びのある直球を次々とミットに突き刺した。

　「（力感は）6～7割ぐらい。思ったよりいい感じ。本当に順調なんで、この調子でキャンプを迎えたい」

　春季キャンプは2軍・読谷スタート。「一日中、野球に集中できる。成長できる期間でもあると思うので、程よく追い込みながら、シーズンを迎えられるようにレベルアップしていきたい」と貪欲だ。キャンプ中盤での本格的な投球練習開始を目指し、順調ならオープン戦登板も視野に入ってくる。焦らず、万全を期しながら、開幕ローテーション入りへ歩みを進める。（山添　晴治）

　◇金丸　夢斗（かねまる・ゆめと）2003年（平15）2月1日生まれ、兵庫県神戸市出身の21歳。広陵小1年から野球を始め、広陵中では軟式野球部。神港橘では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。3年夏の県独自大会は8強。関大では1年秋からリーグ戦に登板し、通算20勝3敗、防御率0・83。3年秋から4年秋まで72イニング連続自責点0。24年3月には欧州代表との強化試合で侍ジャパンのトップチームに初招集された。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。