新生・阿部巨人 マー君、ライデル、甲斐が加入 チームメートになる選手も興味津々

巨人に新加入の（左から）田中将、マルティネス、甲斐

　2025年のプロ野球春季キャンプが2月1日に12球団一斉にスタートする。昨年、4年ぶりのリーグ制覇を果たした巨人は田中将大投手（36）、ライデル・マルティネス投手（28）、甲斐拓也捕手（32）が新加入。ファンの注目はもちろん、チームメートになる選手も興味津々だ。

　就任1年目だった阿部監督のもとで昨年、リーグ優勝を飾った巨人。13年ぶりの日本一奪回へ、キャンプインは2日後に迫った。すでに主力選手が、28日から1次キャンプ地の宮崎で合同自主トレを開始。初日から野球少年のような笑顔を見せたのが戸郷だった。

　「楽しみにしていたので。聞きたいことが僕はたくさんある。聞きたい時に聞かないと、学べる時に学んどかないとというのはありますし、キャンプ中に話せれば」

　木の花ドームのブルペン付近。約15分も野球談議に花を咲かせた相手は、楽天から移籍した田中将だった。日米通算197勝の右腕の加入。「巨人のマー君」はファンにとっても今キャンプ大注目だが、それはチームメートも同じだ。「いろいろな経験をされてる方。スターだからこそのプレッシャーとかもあると思う。気になることがあれば聞いていきたいですし、立ち居振る舞いを見て勉強していきたい」と言ったのは大勢。左のエース候補と期待される23歳の井上も「タイミングもあるので。ウエートや食事会場とか、2人で話を聞ける機会がある時に聞いてみたい」と胸を躍らせた。アイドルや競馬など共通の趣味が多い泉は早くも「少し話せました」と笑顔。「趣味の話とかもこれからどんどんしていければ」とグラウンド外での交流も心待ちにした。

　扇の要となる甲斐も、チームメートの注目を集めている。合同自主トレのティー打撃中に言葉を交わした岡本は「他球団のキャッチャー目線の話はなかなか聞けないこと。どう見えていたかとか聞いてみたい」。浅野も「小学校の頃はキャッチャーをやっていて、甲斐さんを参考にしていた」と憧れの存在だったことを明かし「いろいろ聞いてみたい」と目を輝かせた。合同自主トレ初日は、早くもブルペンで若手3投手のボールを受けた。20歳右腕の京本は「甲斐さんが空くまで待っていた。投げてて楽しいなという感動しかなかった」と笑顔。2年目左腕の又木も「どんどんどんどん聞いて、アドバイスをもらって自分の成長につなげたい」と鼻息が荒い。

　守護神候補のマルティネスも大きな存在。昨季、新人王を獲得した救援右腕の船迫は「投球術を聞きたい。あれだけ凄い球を持ってるからこそどんなことを考えて投げているのか気になる」とキャンプインが待ち切れない様子だ。

　ブルペンや、間近でウオーミングアップを見ることができる見学ツアーなどで、ファンも新戦力に迫るチャンスがある春季キャンプ。新生・阿部巨人は要チェックだ。（小野寺　大）

　≪ファンサ充実　推し選手の場所がすぐわかる≫球団は春季キャンプキャッチフレーズを「G力（じりき）～みんな巨人～」に設定。「ファンもチームと一体となって日本一へ再挑戦」の機運を高める取り組みを実施する。さまざまなファンサービスとともに、宮崎、沖縄では広い敷地での練習となるため「GPS（ジャイアンツポジショニングシステム）」（1軍）とし、お目当ての選手がどこで練習をしているかの情報提供なども実施する。

【巨人の主なキャンプファンサービス】

　☆練習見学　1、2軍共通のキャンプ施設内での練習見学会。1軍はサンマリンスタジアム宮崎、サンライズブルペンなど。2軍でも実施予定。

　☆朝のグラウンド体験　選手のウオーミングアップを間近で見ることができる早朝プログラム。ほぼ全選手を一気に見ることができるチャンス。

　☆打撃練習見学　三塁ベンチ前から打撃練習を見学。目前で走塁練習や、キャッチボールする選手にも接近！？

　☆トークイベント　球場外の特設ステージで選手らのトークイベントも随時実施予定。阿部監督や新戦力が登場する可能性もある。