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15年に死去 桂米朝さん顕彰碑の除幕式 桂米団治が亡き父のモノマネで笑い呼ぶ

スポニチアネックス / 2025年1月30日 14時36分

桂米朝さんの顕彰碑除幕式に臨んだ(前列左から)桂米団治、桂南光、桂米二(後列左から)桂すずめ(三林京子)、桂八十八、桂団朝、桂米左、桂米裕、桂勢朝、桂米平

 15年に89歳で亡くなった人間国宝で落語家の桂米朝さんの没後10年、生誕100年を記念した顕彰碑の奉告祭、除幕式が30日、大阪・住吉大社で催された。弟子の桂米二(67)、孫弟子にあたる桂南光(73)や桂すずめの高座名を持つ女優・三林京子(73)ら米朝一門から10人が参列。米朝さんの長男で弟子の桂米団治(66)は「天国から“たいそうなもん、作らんでエエがな”と言ってるかもしれません」と亡き父の語り口調のモノマネで笑わせた。

 米朝さんは1925年11月6日、満州・大連市生まれで兵庫県姫路市育ち。実家は姫路市の九所御霊天神社で神職。47年に四代目桂米団治に入門し、三代目桂米朝を名乗った。上方落語を隆盛に導き、落語会初の人間国宝に。縁あって03年から住吉大社の神館で年1回「升の市 住吉寄席」を開催した。初回に米朝さんが演じたのは「住吉駕籠(かご)」だった。

 23年10月の開催時に住吉大社側から顕彰碑の建立を持ちかけられて米団治が快諾。「生誕100年の記念をこうして盛り上げていただけるのは弟子として、息子としてうれしいかぎりです」と目を細めた。昨夏から顕彰碑に使う石を探し、完成したのは除幕式2日前の28日となった。

 米朝さんの弟子で99年に亡くなった桂枝雀さんの弟子・桂南光(73)は「孫弟子で、非常にかわいがっていただいた。いろんなことを教えていただいて、人間として尊敬しておりました」と師匠を懐かしんだ。顕彰碑の除幕については「生きておられたら100歳ですが、これから50年、100年経っても顕彰碑があることで米朝師匠の素晴らしさが分かります。上方のすごい噺家だったと」と感無量の面持ちだった。

 米二は「師匠はすごいところもいっぱいあるし、汚い姿も見ています」と笑いを誘い、「記憶力のすごい方。飲んだ席で“ワシはいっぺん(ネタを)聞いたらもう忘れへんねん”と仰ってた」と懐かしそうに振り返り、「(姫路の)お墓も大きいですが、(顕彰)碑に尊敬の念をもつのは同じ感覚です」と語った。

 97年に米朝さんに入門した桂すずめこと三林は「住吉大社は(実家から)歩いて3分のところにあるので最高。除幕式でなんか胸がいっぱいになりました。どこかで私も参加したい」と記念公演へ出演する考えを明かした。

 他に米朝一門から桂勢朝、桂米平、桂米裕、桂米左、桂団朝、桂八十八らが出席。弟子、孫弟子らが出演する「没後十年・生誕百年記念 米朝一門会」は3月19日の米朝さんの命日に大阪・サンケイホールブリーゼでスタートするのを皮切りに全国12都府県で21公演を開催する予定だ。

 また、米朝さんが長く拠点とした兵庫・尼崎の尼崎市綜合文化センター美術ホールで生誕百年・没後十年特別展「噺家の姿」(2月8~3月23日)を開催。写真、絵画や米朝さんゆかりの資料で米朝さんの功績を振り返る。

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