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山崎育三郎「日本人だからこそできる作品を」念願の夢かなう 「昭和元禄落語心中」ミュージカルで落語披露

スポニチアネックス / 2025年1月31日 14時0分

イベントに登壇した山崎育三郎(撮影・小渕 日向子)

 ミュージカル俳優の山崎育三郎(39)が31日、都内で行われたミュージカル「昭和元禄落語心中」の制作発表に出席。作品について語った。

 和装で登場した山崎は、深々と一礼しマイクを握ると、落語を披露。会場から拍手が沸き起こった。

 本作は漫画家・雲田はるこ氏が、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた同名漫画が原作。日本オリジナル版としてミュージカル化。アニメ化、ドラマ化もされている。

 山崎はドラマ版にも出演。「役者をその世界に誘ってくれる、引き上げてくれるエネルギーを持ってる作品との出合いを大切にしている。(ドラマでは)世界が自分を助六にしてくれるという感じが多かった。これをミュージカルにしたい」という7年越しの思いが、ようやく実現する。

 「日本人だからこそできる作品を作りたかった」。ブロードウェーや海外の作品に数多く出演してきた山崎だからこその思い。稽古がスタートし「楽しい」と山崎の目は、希望に満ちあふれていた。「落語と歌を歌うことには凄い共通点があると感じている。気持ちが途切れない。緊張感だったり早く話してみたり、引いてみたり…。歌を歌っている感覚と同じ感覚がある」という。

 共演の古川雄大、明日海りおとは、同じ研音所属で同年代。プライベートでも仲が良く「二人と積み重ねてきた関係性でこの芝居に入れている」と3人だからこそ表現できる雰囲気が作品にも詰まっているようだ。

 会見前日には初めて行った1部の通し練習では、気持ちが入りすぎて「レ・ミゼラブルよりも長かった。ここから稽古で詰めていかなくては」と笑った山崎。「ようやく2025年、夢が叶って第1歩となった。ミュージカル界に新しい風が吹くような作品になっている」。持ち前の歌唱力と演技力で、落語界の愛と業を表現する。

 2月28日より東京・東急シアターオーブ、3月29日より大阪・フェスティバルホール、4月14日より福岡・福岡市民ホールで上演予定。

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