日本ハム・新庄監督 悲願Vへ「3、4人は143試合に出て」不動メンバーが理想 競争激化を歓迎

＜日本ハム会見＞古林睿煬（右）の脇腹を触る新庄監督（撮影・高橋　茂夫）

　自らの手でつかみ取れ！昨季、2年連続の最下位から2位に躍進した日本ハムの新庄監督は悲願のリーグ優勝に向け「層が厚くなってきたので、できたら8人で（固定して）いきたい。3、4人は143試合に出てほしい。そうしないと勝っていけない」と不動のメンバーを理想に掲げた。新庄政権の過去3年は23年に万波が141試合に出場したのが最多で、フル出場した選手はまだいない。

　そのために求めたのが、各ポジションの激しい競争だ。昨年はキャンプイン前に万波を唯一のレギュラーと公言したが、今年は全員白紙とし「みんな必死こいて（レギュラーを）獲りにくるから楽しみ。キャンプとオープン戦でつかみ取ってほしい」と期待した。

　昨年のファン感謝祭で開幕4番に指名した野村も守備位置は未定。「いろいろ守らせる。（開幕から）15試合、結果が出なかったら2軍に落とす」と厳しい姿勢を示す。

　毎年恒例で自らプロデュースする花火大会は約2000発が打ち上げられた。就任4年目の今季、リーグ優勝＆日本一という大輪の花を咲かせる。　（田中　健人）

【古林睿煬入団会見「チームのために」】

　台湾・統一から加入した古林睿煬（グーリン・ルェヤン）が沖縄・名護の宿舎で入団会見を行った。昨年、台湾リーグでMVPに輝いた最速157キロの右腕は日本語で「お願いします」とあいさつし「1年間、1軍にいてチームのために投げたい」。キャンプ1軍スタートも右脇腹の張りを訴えており、遅めの調整になる見込み。新庄監督は「焦らずにゆっくりやってもらって、まずは先発で見たい」と話した。