「週刊フジテレビ批評」放送内容変更し、10時間会見検証 視聴者から7400件以上の意見寄せられる

フジテレビ社屋

　フジテレビは1日放送の「週刊フジテレビ批評」（土曜前5・30）で、中居正広氏（52）と女性のトラブルを巡る一連の問題について、先月27日に行われた同局の2度目の記者会見について取り上げた。

　番組冒頭で同局の渡辺和洋アナウンサーが今回の件に関して視聴者から7405件の意見、指摘があったと説明。「本日は予定を変更して、中居正広氏と女性とのトラブルをめぐるフジテレビの対応が社会、メディア界に及ぼした影響、そしてフジテレビが負うべき責任を検証していきます」と放送内容を変更して、会見を取り上げた。

　「今日は怒らなくちゃいけないと思ってまいりました」と語ったのは上智大文学部新聞学科の音好宏教授。「23年10月、旧ジャニーズ事務所の創業者の性加害について、その調査の結果を踏まえた番組に出させていただいた」と話した上で、「まさにその時に中居さんの件（23年6月）というのは既に起こっていて動いていたということですので、ここで取り上げた人権尊重ということが本当に血肉化されていたのかということを非常に憂いております」と指摘した。

　旧ジャニーズ事務所を検証した番組では、「フジテレビは人権尊重について普遍的かつ最重要の理念と考えています。今後とも取引先をはじめとる全てのステークホルダーに対して基本的人権を尊重する責任を果たすよう努力して参ります」と同局の今後の方針を示していた。