神尾楓珠 ここぞで輝くオーバーラップ サッカー少年時代サイドバックで培ったバランス感覚が演技に生きる
スポニチアネックス / 2025年2月2日 5時2分
【夢中論】俳優・神尾楓珠(26)は元サッカー少年。ピッチを離れた今も、ゲームのコントローラーを握って画面の中のボールを追い続けている。「国宝級イケメン」ともいわれるルックスと存在感とは裏腹に、大切にしているのは選手時代にサイドバック(SB)として培った「バランサー」の感覚だという。(西村 綾乃)
下積み時代、オーディションで顔を合わせていた親友の萩原利久(25)に薦められたサッカーゲーム「eFootball」(KONAMI)にハマっている。
「撮影で帰宅が遅くても、必ず1試合はやってから寝る。休みの日は一日中、外に出ないでやり続けます」
実在する国内外のクラブ、代表チームで戦うことができるほか、好きな選手を集めたチームで戦えるのが魅力。「ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンで活躍したフィリップ・ラームや、元フランス代表ミシェル・プラティニら往年の名選手、プレミアリーグのチェルシーで活躍中のコール・パーマーらの世代を超えたドリームチームをつくったり、能力はそこそこでも練習で選手を強化して育てるのも楽しい」と語る口調は、どこか監督目線。サッカーの話になると「時間も仕事のことも忘れちゃう」という没頭ぶりだ。
幼い頃の夢は「日本代表になりワールドカップに出場すること」。最初は俊足を生かしてフォワードで活躍したが、中学ではSBに転向した。「相手の体の向き、周囲の状況を見て、2つ、3つ先の展開を予測し、守備的ポジションだけど、攻撃の起点をつくるのもSBの役目。縁の下の力持ち的ですが、勝つためにはどうすればいいのかを常に考えて動く。ここでチームプレーを学びました」。同じポジションに、小さな体で奮闘するラームがいたことが大きな刺激になったという。
全国高校サッカー選手権出場9回の強豪・修徳に進学し、夢に近づいたと思ったが、周囲との力の差を感じて競技を離れた。新しい目標にと受けたオーディションで合格。高校2年生だった2015年に「24時間テレビ 愛は地球を救う」内のドラマ「母さん、俺は大丈夫」でサッカー部員役で俳優デビューした。
19年の日本テレビドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」で注目され、22年公開の映画「20歳のソウル」では、がんのため20歳で亡くなった実在の人物を好演して話題となった。端正な顔立ちとクールな雰囲気で人気だが、主演でも脇役でも大切にしているのはSBの感覚。敵味方の陣形を察知し、ポジショニングやタイミングの妙、ここぞで通す決定的なパス――。味方を生かし、自分を生かす。サッカーで得た感覚が演技に生きたと感じている。
「友達や家族の間でも僕はバランサータイプ」と断言。元サッカー日本代表の三浦知良(57)を父に持つ俳優の三浦りょう太(27)とは自宅を行き来する間柄だが「子犬みたいにぐいぐい来られると、素っ気なくしちゃう。だって二人で熱いと変じゃないですか」。ツンデレな一面も、バランス感覚の表れという。「仕事は座長の時とか、俺が!と前に出て行かなきゃいけない時もあるけど、基本的にはバランスを見ています」。その冷静さが作品にリズムを生む。
バランスを重視しつつ、自分のやりたいことを貫く。俳優デビュー10周年の今年は「アコースティックギターを買って、曲を作って歌いたい」と目標を明かす。演技と音楽のバランスをどう取っていくのかも楽しみな2025年となりそうだ。
≪主演映画で思い出す「仲間」≫神尾は、ペンフレンドとの淡い恋を歌った爆風スランプの名曲をモチーフとした映画「大きな玉ねぎの下で」(監督草野翔吾、7日公開)で主演する。曲は神尾が生まれる14年前の1985年にヒット。映画は文通でなく、同じ店で昼と夜に働く男女が連絡ノートで思いを通わせるが、顔を知らない相手に心をときめかせる姿は、昭和も令和も変わらない。自身の思い出の手紙は、高校1年の終わりに転校する際、同級生にもらった一通。「写真アルバムと一緒に、今までありがとうって書かれた手紙をもらいました。気持ちが凄く伝わって、今も交流している大切な仲間です」という。
◇神尾 楓珠(かみお・ふうじゅ)1999年(平11)1月21日生まれ、東京都出身の26歳。フジテレビドラマ「ナンバMG5」、映画「20歳のソウル」など話題作に出演。22年公開の主演映画「恋は光」で、第44回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。出演映画「パリピ孔明 THE MOVIE」(監督渋江修平)の公開を4月25日に控える。FC東京の大ファン。1メートル74。
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