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阪神・藤川監督 らしさあふれるキャンプイン 異例の早出&「雑談のような形」でコミュニケーション

スポニチアネックス / 2025年2月2日 5時17分

ブルペン投球を終えたデュプランティエをねぎらう阪神・藤川監督(撮影・大森 寛明)

 阪神・藤川新監督の春季キャンプ初日は、大忙しだった。球場到着は、全体練習開始の約1時間半前となる午前8時35分。関係者へのあいさつをすませ、9時過ぎにはグラウンドへ出た。小幡、高寺、山田の早出の守備練習を見守った。

 全体練習に合わせて球場入りするのが一般的な指揮官像。事実、藤川監督も、秋季キャンプはそうだった。この日の異例の早仕掛けは、22歳の高寺、高卒2年目の山田を自らが抜てきしたためで、「若い選手で、自分がこのキャンプに彼らを入れているわけなので、見ておく責任がある。それだけですね」と狙いを明かした。

 空いた時間は、野手、投手にかかわらず、次々と声かけをした。持ち味のフレンドリーさで「雑談のような形」とコミュニケーション。ブルペンでは、現役ドラフトで巨人から加入した畠とも対話し、個性の一端を把握することに成功した。

 「彼は、“僕はコミュニケーションを取るのが難しいかもしれないです。宇宙人と言われます”と言っていたので。彼は素直で真剣。(会話中に)こういうところで真剣になるんだというタイミングがあったり」

 デュプランティエ、ネルソンを含めたプロ経験がある新加入組に話しかける一方、ドラフト1位の伊原には、あえて距離を取った。左腕の背後、それも離れた位置から投球を見守った。言葉も交わさなかった。「健康であれば大丈夫」。ドラ1で人気球団に入団した同じ境遇だからこそできる配慮をした。

 通算243セーブを挙げた虎のスター選手の船出に、土曜日も重なって3500人が来場。宜野座キャンプの新監督の初日としては、史上最多のフィーバーになった。

 虎党の声援を移動のたびに受け、最後に佐藤輝、大山、木浪の守備練習を見届けた。取材を終えてグラウンドを後にしたのは午後4時過ぎ。実に7時間半に及ぶグラウンド滞在に、「選手へのリスペクト」を掲げる球児色が色濃く表れた。(倉世古 洋平)

 〇…初日のセレモニーで藤川監督が「びっくりしました。岡田前監督の“アレ”以来の言葉でした」と宜野座村の当真淳村長の歓迎あいさつを絶賛し、スタンドを爆笑させた。当真村長は「今年は巳(み)年。沖縄でヘビといえば、ハブ。最後はこの言葉で締めたいと思います。“Have a nice day!”」と絶妙のスピーチセンスを披露。藤川監督も「まだまだ、そこまでの言葉の引き出しはありません」と脱帽だった。

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