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ソフトバンク・前田悠 千賀流「お化けフォーク」と今永流「脱力投法」で2年目の飛躍目指す

スポニチアネックス / 2025年2月2日 5時2分

ブルペンで捕手に向かってポーズするソフトバンク・前田悠(撮影・岡田 丈靖)

 プロ野球の12球団は1日、宮崎、沖縄両県で一斉に春季キャンプをスタートさせた。ソフトバンクは初日からA組(1軍)の14投手がブルペン入り。23年のドラフト1位・前田悠伍投手(19)はカブスの今永昇太投手(31)からオフに学んだ脱力投法で49球を投じた。昨年12月にメッツの千賀滉大投手(32)から教えを受けていたことを明かし、ブルペンではフォークも投球。目標の開幕ローテーション入りへ、視界良好のスタートとなった。

 メジャーで勝負する憧れの2人から学んだ共通の教えを生かして腕を振った。前田悠がキャンプ初日からブルペンで49球。2年目の飛躍を期す左腕は「共通して言っていたことが“胸で投げる”。言葉では難しいですが、胸から腕が生えている感覚で腕を振る感じです」と話した。

 直球、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップの全球種を1月の高知自主トレでカブス・今永から教わった「脱力投法」で投げた。実はその1カ月前にメッツ・千賀から技術面、投球論、鍛錬法などを学んでいたことも明かした。

 声をかけたのは千賀の方だった。23年オフに合同自主トレを行った育成・田上に「悠伍は自主トレどうするん?」と連絡。田上から誘われた前田悠は昨年12月に東京都内のジムで3日間、元エースから濃い指導を受けた。

 「そんな強度は高くはないけどトレーニング含めて技術的なこともしっかり教えてもらいました」。メンタル面でも千賀の言葉は響いた。「たくさん言ってもらったんですけど“時代の先を見る”とか、そういった言葉はめちゃくちゃ心に響きました」と振り返った。

 昨年10月1日のオリックス戦で1軍デビューを果たしたが、3回8安打6失点KO。出力不足など厳しい現実を突きつけられた左腕は「(直球で)空振りを取れたら変化球も効いてくる。150キロを目指したい」と球速の大台到達を見据えている。千賀からは「お化け」と称されるフォークも習得。「もともとはツーシームだったんですが落ちるようになったのでフォークに変えた」。目標の開幕ローテーション入りへ新たな武器も手に入れた。

 ブルペン投球を見守った小久保監督は「昨年と違って勝つ戦力として期待を込めています。ひと回り、足も大きくなったなと思いました」と変化を感じ取り、改めて期待した。下半身を鍛えて体重は昨年から3キロアップ。「プロ初勝利はもちろんですが、その先。例えば日本代表だったり、メジャーに行きたいとか高い目標を持って」。たくましさを増した左腕の視線の先には、大きな夢が広がっていた。(井上 満夫)

 ○…前田悠の背番号41は、22年まで千賀がつけていた。譲り受ける形になった前田悠は23年12月の新入団会見で「千賀選手のようなエースになりたい。背中を追って、追い越せるような選手になりたい」と誓った。千賀は育成ドラフト入団で2年目の12年に支配下昇格を勝ち取り、1軍デビューも飾った。16年からは7年連続2桁勝利をマークし、23年からメジャーに挑戦。前田悠もプロ2年目を飛躍の年にできるか。

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