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横浜清陵、壱岐が選出の「21世紀枠」 春21世紀→翌夏勝利の石橋・入江祥太に「意義」を聞いてみた

スポニチアネックス / 2025年2月2日 18時55分

慶大の練習に合流した入江(右)=撮影・柳内 遼平

 東京六大学野球リーグに所属する慶大が1日、神奈川県横浜市内のグラウンドで行われた練習を公開した。この日は今春に入学する新入生が合流。22年春の選抜では21世紀枠で甲子園初出場を果たし、昨夏には甲子園初勝利を挙げた石橋(栃木)の最速141キロ右腕・入江祥太(2年)はランニングやキャッチボールなどで汗を流した。

 「ずっと憧れていた野球部ですので、そこで実際に野球ができて幸せだなと実感しました。(慶大は)野球で成績を残されていますし、やっぱり勉強の方でもトップレベルなので、どちらも最高の環境で取り組むことができると思います」

 23年春の選抜で石橋は21世紀枠で選出され、甲子園初出場。2年生ながら投打の中心だった入江は初戦の能代松陽(秋田)戦に「4番・投手」で出場。7回3安打1失点の好投も、能代松陽のエース右腕・森岡大智が完封勝利を挙げ、0―3で1回戦敗退。ただ、翌24年夏には作新学院、文星芸大付、国学院栃木など強豪ひしめく栃木大会を制し、自力での甲子園出場を果たした。

 学校創立100周年に起こした快進撃は甲子園でも止まらなかった。初戦で聖和学園(宮城)との初出場対決を5―0で制し、甲子園初勝利を挙げた。先発した入江は毎回の11奪三振で4安打完封勝利。「絶対に一人で投げきるつもりだった。自分たちの代で、歴史をつくれたことを非常に光栄に思う」と喜びをかみしめていた。次戦の青森山田戦は0―5で敗れたが、甲子園に石橋の名を刻んだ立役者は疑いなく入江だった。

 今年も3月18日に選抜甲子園が開幕する。1月24日に行われた選抜選考委員会では21世紀枠で、九州北西の玄界灘に浮かぶ人口約2万4000人の離島にある壱岐(長崎)、神奈川県横浜市にある横浜清陵が選出された。壱岐は昨秋の九州大会で1勝を挙げ、横浜清陵は横浜、東海大相模など強豪ひしめく神奈川で秋季大会8強入りを果たすなど近年、安定した成績を残している。両校ともに選抜で勝ち星を挙げるポテンシャルを備えている。

 経験者だからこそ、分かることがある。慶大での初練習を終えた入江に「21世紀枠で甲子園に出場できたからこそ、変化したことがあったら教えてほしい」と聞いてみた。

 「そうですね…とにかく実際に甲子園に行って、行って負けたことで、“またどうしても行きたい”という気持ちが出てきた。やっぱり行ったことがない人よりも強く(気持ちが)沸くし、実感がある。イメージをしっかりすることができる。やっぱりそこが違うのかなと思いますね」

 県内屈指の進学校として知られる石橋から「1日14時間」の猛勉強、AO入試の面接対策で慶大に現役合格した入江。21世紀枠で出場することの意義は「2度目への強い思い」と明かした。ともに県立校の壱岐、横浜清陵は夏に再び甲子園に戻る道は険しい。強豪私立を破り、県の頂点に立つ必要がある。だが、選抜では聖地で戦った経験値、そして入江が語る「新たな力」を持ち帰ることができそうだ。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

 ◇入江 祥太(いりえ・しょうた)2006年(平18)4月19日生まれ、栃木県出身の18歳。小3から野球を始め、作新学院中では県央宇都宮ボーイズで全国制覇を経験。石橋(栃木)では2年春、3年夏に甲子園出場。1メートル80、84キロ。右投げ右打ち。

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