ロッテ山口は34スイング8発 山本＆ドラ1・西川と同班で意識「力は入っちゃうす」

西川が見つめる中、快音を響かせる山口（撮影・長久保　豊）

　沖縄・石垣島での春季キャンプ3日目の3日、ロッテの山口航輝外野手（24）がフリー打撃34スイングで8本の柵越えを放った。

　昨季イースタン・リーグで本塁打、打点の2冠を獲得した山本、即戦力ルーキーとして期待される西川（青学大）と同じ班での練習に山口は「西川と山本大斗と一緒に回ってるので、力は入っちゃうす」と苦笑い。数では西川の9本を下回ったものの、西川は42スイングで“ホームラン率”.235と、西川の.214を上回った。

　22年に16本、23年にも14本塁打を放った期待の長距離砲だが、昨季は腰痛で出遅れ、わずか2本塁打に終わった。復活を期す6年目の今季はチーフ打撃兼走塁コーチと打撃改良に取り組んでいる。

　「ずっと試合に出たいがために去年はちっちゃくなりすぎた部分もある」という山口が目指すのは、しっかり振り切って結果的に右方向へ飛ぶ打球。この日は右翼スタンドに2発。「あれだけ振れて、あれだけ右方向に強い打球が飛べば、完璧ではないですけど、今の段階としてはいいんじゃないかなっていう風に思いますし、去年の今頃考えたら、こうやって怪我なく外で思いっきりスイングできてるのでいいかなと思います」と手応えを口にした。

　今季の数字目標について「あんま言えないですけど、去年あんな数字だったので」という山口がこだわっているのは30本塁打。「やっぱり僕の中での目標は30本なので。誰にどう言われても馬鹿にされたも、その30本っていうのはプロ野球生活する上で絶対変えてはいけないのかなと思います」と、挑戦し続けることを誓った。