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藤圭子さん出演映画 初のDVD化 昭和ブームで注目 テレビ局にも残っていない10代の歌唱シーンも

スポニチアネックス / 2025年2月4日 4時3分

出演する映画が初めてDVD化される藤圭子さん

 2013年に亡くなった歌手の藤圭子さん(享年62)がデビュー直後に出演した映画2作が、初めてDVD化される。1970年公開の「涙の流し唄 命預けます」と71年公開の「藤圭子わが歌のある限り」。6枚のCDが付いた「藤圭子劇場~デラックス・エディション~」として、13日にソニー・ミュージックレーベルズから発売される。

 藤さんが生前出演した映画は5作品。「涙の流し唄…」は新宿の雑踏に集まる若者の青春を描く物語。藤さんは流しの歌手役で出演しており、新宿ゴールデン街で弾き語りをするシーンがある。初主演作の「藤圭子わが歌のある限り」は藤さんの半生を振り返る自伝映画。浪曲師だった両親と旅回りをしながら音楽の礎を築いた幼少期から、自身初のコンサートを開催するまでを描く内容だ。

 69年、18歳の時に「新宿の女」でデビューし、瞬く間に人気者になった藤さんは撮影当時10代。ソニーの担当者は「10代の藤さんが歌唱する映像はテレビ局にも残っていない。昭和ブームで歌謡映画が注目される中、過去の映画を探していたところ今回の作品を発見した。両作品ともデビュー間もない藤さんが代表曲を歌う、非常に貴重な映像が収録されている」と語る。

 圧巻なのが、70年にリリースされ大ヒットした「圭子の夢は夜ひらく」の歌唱シーン。大きな黒い瞳に京人形のような可愛らしい顔立ち。その見た目と裏腹の♪十五、十六、十七と 私の人生暗かった――という詞を歌うドスの利いた声は迫ってくるような凄みがある。歌手の宇多田ヒカル(42)の母親として有名だが、幼少期は極貧生活を送ったことで知られる藤さん。人の心の悲しみや孤独に寄り添った同曲は、作家五木寛之氏(92)が「怨歌(えんか)」と呼ぶなど多くの反響を集めた。

 デビュー55周年を迎えたタイミング。担当者は「これをきっかけに藤さんの歌手としての偉大さが後世にも伝われば」と願っている。 (吉澤 塁)

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