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【スポニチスカウト部(1)】千葉経大・白根羽琉投手 全国へ導く!エースで主将の責任感

スポニチアネックス / 2025年2月4日 6時3分

制球力と変化球を武器にする白根

 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手の素顔を紹介する。第1回は千葉県大学野球リーグ1部に所属する千葉経大の最速147キロ右腕・白根羽琉(はる)投手(3年)。主将とエースの大役を担い、夢のプロ入りを目指す。

 昨秋はリーグ5位に終わった千葉経大の命運は、エース・白根が握る。優勝を勝ち取れば6月の全日本大学野球選手権の出場権を手中に収める春季リーグ戦。「全国大会から遠のいている。大学ラストイヤーで自分たち4年生の代が後輩たちを全国に連れていきたい」と言葉に力を込めた。

 昨秋のリーグ戦は先発投手として66回を投げ、防御率1・63と抜群の安定感を示した。150キロ超の剛腕も珍しくない令和の大学球界。自己最速は147キロも高い制球力が売りだ。カットボール、フォークボールを自在に操り、スピードガンではなく打者と勝負できる投球術の持ち主だ。着実に実績を積み上げ、昨秋のリーグ戦ではスカウトの視察を受けるなど注目度も上昇中。「大学に入ったばかりの時はプロなんて考えられなかったんですけど、行きたい気持ちが出てきた。そこ(指名)のレベルまでいきたい」と見据えた。

 ゲームメークできる投球術、スタミナはドラフト候補としても申し分ない。「コントロールを落とさずに球速を上げることに取り組んでいる」とドラフト指名を受けるためのラストピースとして掲げる。大台の150キロ到達を実現するため、この冬はフォームの修正に取り組み「今までは大きい筋肉を強く使っていたんですけど、細かい筋肉や腹圧を使って出力を高めていきたい」と成長を誓った。

 1月下旬にはブルペン投球をスタートさせ、捕手のミットを鳴らしている。新フォームは「肘、肩へのストレスも少なく投げられている。強く投げなくてもボールが行くようになってきた」と手応え十分。「勝負の一年になる。やり残すことがないよう全力で走り抜ける一年にしたい」と決意表明した。 (柳内 遼平)

 ☆球歴 富士見台小1年から野球を始め、西池袋中では軟式野球部などでプレー。長野日大では2年秋からベンチ入りし、甲子園出場はなし。千葉経大では1年秋からリーグ戦のベンチ入り。憧れの選手は元ソフトバンク・斉藤和巳

 《小俣監督 目標は打倒中央学院大&国際武道大》小俣大監督は白根に主将の大役も任せることを決めた。「いろいろと考えて周囲に厳しいことも言える。ピッチャーで主将は大変なんですけど“責任を持って僕がやります”と言ってくれた」と語った。

 現役時代は甲府工(山梨)、東京新大学野球リーグの杏林大で捕手としてプレーした指揮官。意外な経歴を持っている。大学卒業後は地元・山梨の大月市で消防士を務めた。仕事と並行して休日に杏林大の指導を行ったこともあり「野球でたくさんの人に巡り合うことができた。やっぱり野球が好き」と安定した公務員を辞め、21年から2年間は杏林大の監督、23年春は千葉経大のコーチ、同年秋から監督を務めた。「千葉リーグはレベルが高いと感じます。(同リーグの強豪の)中央学院大、国際武道大に勝っていきたい」と静かに闘志を燃やした。

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