【J2札幌岩政大樹新監督の素顔(1)】島育ちの負けず嫌い!神童だった兄がライバル
スポニチアネックス / 2025年2月4日 4時3分
9年ぶりにJ2を戦うコンサドーレ札幌を、今季から元日本代表DF岩政大樹氏(43)が指揮を執る。国立大の東京学芸大を卒業した理論派で、1年でのJ1復帰を目指す最重要人物を幼少期から深掘りする。「岩政という男」をテーマに、3回にわたって掲載する。
山口県、瀬戸内海に浮かぶ周防大島。水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」などを手がけた作詞家・星野哲郎氏らと同じ出身地で、教師を務めた両親の元に岩政監督は生まれ育った。
「島の気質、地域性があるのかもしれない。面白い方が多い気がする。島といっても結構広くて、小学校も10校以上。ただ、僕の小学校は全校で30人前後で、学年は6人。サッカーと言っても休み時間にボールを蹴ってるだけ。3、4年生対5、6年生というのを毎日やっていた」
サッカーにのめり込むきっかけは“スーパーヒーロー”の兄だった。「僕が3年で兄貴は6年。とにかく負けず嫌いだったので、勝てるはずもないのに立ち向かっていった。兄はいろんな才能があった人で、サッカーチームに入ってなかったのに物凄くうまい。何でもできて島の人たちから神童と言われていた」と身近な存在が最大のライバルであり、憧れでもあった。
「勉強もできて人間的にも素晴らしくて誰からも尊敬されて。絵を描いても習字書いても作文でも山口県人賞。だから兄貴にずっとべったりで。2人でボール蹴ったりしても負けると悔しくて。家から誰か迎えに来るまで僕はもう帰らないみたいな。ずっと悔しがって泣いていた」。そんな兄は最後までサッカーチームに入らず、地元で教師となり、今は教育委員会で活躍している。
弟である岩政監督は、家族に支えられながらサッカーに熱中していった。県大会に出場できるチームは自宅から車で40分。「両親とも教師なので、普通ならばどうにもならないけど、祖父母を含めた全員で送り迎えを2年間してもらった。毎週土日に試合の応援に来たり、ちょっとうちの家族は異常だった」と苦笑いを浮かべるほどだ。
自身が11歳の時に大ブームとなったJリーグが誕生したが、「インターネットもなく、島の外を想像すること自体難しかった。将来の夢で浮かぶものがなかった。サッカー選手なんて夢にも思わなかったというか、考えもしないっていう感じかな」と振り返る。そんな少年が将来、プロサッカー選手となり、日本代表、そしてJリーグの監督となった。(青木 一平)
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