王将戦第3局対局場検分 受験シーズンまっただ中での対局で「inゼリー」は「Win」に…

＜ALSOK杯第74期王将戦第3局前日＞検分する藤井王将（右）と永瀬九段（撮影・会津　智海）

　将棋の藤井聡太王将（22）＝7冠＝に永瀬拓矢九段（32）が挑戦するALSOK杯第74期王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）7番勝負の第3局が東京都立川市の「オーベルジュ　ときと」で5日から始まるのを前にした4日、対局場検分が行われた。

　午後3時50分頃ぎから始まった対局検分。普段はこだわりの美食が楽しめる場所での対局となり、対局者に提供される茶器などもひと味違う洗練された逸品ばかり。両対局者ともにふた付きの湯飲みの中身を確認したり、永瀬は「これはなんですか？」と冷たいお茶を入れるガラス製の急須を指し示す光景が見られた。その他にも照明の明るさや座布団などが確認され、藤井は「大丈夫です」とうなずき検分を結んだ。

　練習対局を何度も重ねてきた藤井、永瀬が初めて2日制で盤を挟むタイトル戦。第2局では研究の深い永瀬がうまく駒組みを進めたものの、藤井がうまく対応し攻守ともに永瀬を制圧した。通算成績は藤井の2連勝で、今局を制すれば王将4連覇に王手がかかる。対する永瀬は先手番を持つ第3局で、巻き返しを狙う。

　受験シーズンまっただ中での対局となる今回、両対局者の横に置かれたブドウ糖を補給する「inゼリー」は「Win」を強調したパッケージに。頑張る受験生を中心に、勝負事・ここぞの時に臨む人をターゲットに応援する「勝つためのエネルギー」を伝えている。勝利に向かう力を蓄えた藤井と永瀬がどのような将棋を指すのか、注目の一局があす始まる。