挑戦的創作がざわざわ 桂三木助「カイジ落語」第1弾を公開 「一人でも多くの方に落語に興味を」

「落語カイジ」を創作した桂三木助

　落語家の五代目桂三木助（40）が福本伸行氏（66）の大ヒット漫画「カイジ」シリーズをもとに落語を創作、その第1弾「笑天録カイジ　出会いの船～エスポワール～」をYouTubeチャンネルで公開した。

　多額の負債を抱えた主人公が生死を懸けたギャンブルに挑んでいく姿を描く物語。1996年に週刊ヤングマガジン（講談社）で「賭博黙示録カイジ」の連載が始まり、瞬く間に人気を呼んでシリーズ化。単行本の累計発行部数は3000万部を突破し、実写映画にもなっている。

　知人の映像会社社長の進言もあって福本氏に相談したのがきっかけ。18年に了承を得て制作に着手した。「落語に触れたことのない方に話を聞くと、伝統芸能は自分に分かるか不安という声が多いです。まずは落語に触れてもらおうと考えたのがこのカイジ落語。作品の力を借りて、一人でも多くの方に落語に興味を持ってもらえればと思っています」と語り、第2、第3弾と続けていく予定という。ギャンブルとも言えそうな三木助の挑戦に福本氏は「時に手厳しい感想でもいいし、温かい声援を送ってくれればありがたい」とエールを送っている。