名古屋MFマテウス・カストロ リーグ優勝へ帰ってきた“悪魔の左足”

名古屋MFマテウス・カストロ

　【2・14開幕　J俺の推しテン4】恋い焦がれたクラブへの思いを語る時、自然と笑みがこぼれる。23年夏以来の古巣復帰。MFマテウス・カストロは「本当に愛情を持っている。ここで再びプレーすることができるのはうれしいし、豊田スタジアムのエネルギーを感じることが楽しみだよ」と目を輝かせる。

　潤沢なオイルマネーを誇るサウジアラビアのアルタワーウンで1年半プレー。学んだことは多かった。その一つがサッカーの奥深さ。ポルトガル代表FWC・ロナウド（アルナスル）や元フランス代表FWベンゼマ（アルイティハド）らと対峙（たいじ）しながら、勝利を手にすることもあった。23～24年シーズン、チームは4位でフィニッシュ。「サッカーは世界中どこに行ってもサッカーだ。ビッグネームであろうと同じ選手で、勝つためには規律や戦術が大事」。一丸で戦えば巨人をも倒せることを確信した。

　24年3月に左アキレス腱を断裂する大ケガに見舞われたが、同年10月に復帰。第2次沖縄キャンプから名古屋に合流すると“悪魔の左足”は健在だった。「大宮ではJ2優勝。横浜MでもJ1制覇の経験がある。名古屋ではルヴァン杯優勝があるけど、この復帰を決めてからはJ1タイトルへの気持ちが強くなっている」。15年ぶりのリーグ優勝へ。そのために再び赤いユニホームを身にまとう。　（飯間　健）

　◇マテウス・カストロ　1994年9月11日生まれ、ブラジル・バイーア州出身の30歳。14年8月にバイーアから大宮へ期限付き移籍で加入。19年に名古屋へ完全移籍。同年夏に横浜Mへ期限付き移籍しリーグ制覇に貢献。20年に名古屋に復帰し、23年夏にアルタワーウンへ完全移籍し、25年1月に名古屋へ完全移籍で復帰。J1通算189試合39得点。1メートル67、71キロ。利き足は左。