巨人の新外国人キャベッジは花巻東と縁がある

打撃練習するキャベッジ

　1日に12球団同時にキャンプインした今年のプロ野球。巨人は、オフに田中将やマルティネス、甲斐らを大型補強して注目度は群を抜き、雨だった初日から多くのファンが訪れている。お目当てのひとりが新外国人打者のキャベッジだ。

　23年にエンゼルス傘下3Aで打率・306、30本塁打、32盗塁のトリプルスリーを達成した左の強打者。2日には屋外初のフリー打撃で右翼席上段へ運ぶなど65スイングで6発の柵越えを放った。阿部監督が「パワーは間違いない。身体能力も凄く高くて、スタイルもいい。ストイックに朝からトレーニングもやっている」と期待する助っ人は、日本人メジャーリーガー2人と縁がある。

　23年7月にエ軍でメジャーデビューし、大谷（現ドジャース）と約1カ月ともにプレー。「彼の全ての準備には、ちゃんと目的がある。目的意識を持って、一つ一つやっていると、そばで見ていて分かった」と目的意識の大切さを学んだという。

　昨年はアストロズで菊池（現エンゼルス）と同僚だった。妻が菊池の瑠美夫人と仲良しで、夫婦で交流。「さまざまなアドバイスをいただいた。オープンな気持ちを忘れないこと。何でも受け入れる姿勢を示すこと。公共交通機関の移動方法、外食のときはどこに行けばいいかなど、いろいろ教わった」と菊池夫妻に感謝する。

　大谷と菊池は同じ花巻東出身。キャベッジは「知っているよ」とうなずき、「たしか遠征中にトレーナー室で一緒に治療を受けているときに、大谷選手の話をしていたら、“実は同じ高校出身なんだ”と。なんて小さい世界なんだと思ったのが印象に残っています」と笑った。

　巨人にも2人の高校の後輩の西舘が在籍。どうやらキャベッジは花巻東と縁があるようだ。（記者コラム・青森　正宣）