吉本芸人の活動自粛 番組変更相次ぐ 過去回再放送や出演部分カット…各局が対応追われる

吉本興業東京本部ビル

　吉本興業は5日、一部タレントにコンプライアンス違反の疑いが浮上したため、事実関係等が確定するまでの間、活動を自粛すると発表した。この発表を受け、各局が番組内容変更や差し替えの対応に追われている。

　吉本の発表を受け、テレビ東京のバラエティー番組「ゴッドタン」（土曜深夜1・50）は8日の放送内容について「一部出演者の事情により放送を差し替え、過去の放送回を再放送いたします」と発表した。同日は「マジギライ1／5　さや香・新山編」の企画放送を予定しており、予告にはお笑いコンビ「ダイタク」の吉本大と吉本拓が登場していた。

　また、ABCテレビ「千鳥の相席食堂」（火曜後11・17）も内容を変更し、NHKラジオ「タカアンドトシのお時間いただきます」（水曜後8・05）も変更するとしていた。

　さらに6日には、日本テレビのバラエティー番組「大悟の芸人領収書」（月曜後11・59）が10、17日の放送内容変更を発表。「吉本興業が所属タレントの活動自粛を発表しましたが、当該タレントが番組に出演しておりましたので、事務所に確認のうえ出演部分をカットして放送いたします」とした。

　番組差し替えの対応で名前が挙がっている双子兄弟コンビ「ダイタク」に関しては、兄の吉本大（40）がオンラインカジノで賭博をした疑いで警視庁から任意の事情聴取を受けたことが5日、捜査関係者への取材で明らかとなっている。

　さらに、同事務所所属の「9番街レトロ」のなかむら★しゅん（31）も事情聴取を受けており、2人は事実関係を認めているという。他にも複数の人物が関与した可能性があるとして、警視庁は捜査を進めている。