【アイスホッケー】スマイルジャパン、五輪切符獲得“第1号”へ白星発進 20歳FW伊藤麻琴ら若手が活躍

＜日本・フランス＞第1ピリオドに先制ゴールを決めた伊藤（左）は大喜び（撮影・武田　政樹）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　◇女子アイスホッケー・ミラノ・コルティナ五輪最終予選グループG　日本7ー1フランス（2025年2月6日　nepiaアイスアリーナ）

　女子アイスホッケーのミラノ・コルティナ五輪最終予選グループGが開幕し、世界ランキング7位の日本は7―1で同13位のフランスを下して白星発進した。同12位の中国はペナルティーショット戦の末に同20位のポーランドを下した。

　日本は第1ピリオドにFW伊藤麻琴（20＝トヨタシグナス）が先制点を挙げると、FW輪島夢叶（ゆめか、22＝道路建設ペリグリン）は2得点。さらに第2ピリオドには伊藤が自身2得点目を奪った。第3ピリオドにはFW野呂莉里（20＝ダイシン）、DF関夏菜美（かなみ、24＝西部）がそれぞれ1得点。五輪に出場したことのない若い選手たちがチームに勢いをもたらした。

　初の準々決勝進出を果たした22年北京五輪の代表23人からは、3大会連続で主将を務めた大沢ちほや“氷上のスナイパー”と呼ばれた点取り屋の久保英恵ら11人が抜けた。今大会のメンバーは平均年齢23・7歳。ただ、アンダー年代から世界と戦ってきた選手も多く「国際経験の豊富な選手はそろっている」と飯塚祐司監督は信頼を寄せてきた。

　期待に応えるかのような活躍を若手が見せ、昨年12月の国際大会で敗れたフランスに快勝を収めて白星発進した。今予選で1位となれば、全競技を通じて日本勢で最初にミラノ・コルティナ五輪出場権を獲得する。地元の声援を受け、中1日で8日に世界ランキング20位のポーランドと、続く9日に同12位の中国と対戦する。

　▽スマイルジャパンの五輪出場条件　女子の出場枠は「10」。既に世界ランク1～6位の国、開催国イタリアが出場権を得ている。残る3枠をかけて今予選が3グループに分かれて行われ、各1位が出場権を得る。ただ、国際アイスホッケー連盟がウクライナ侵攻に伴うロシア、ベラルーシの大会除外を25～26年シーズンも継続すると発表。世界ランク6位のロシアは暫定的に五輪出場権を得ているが、除外となれば、最終予選3グループの2位のうち最上位国、または世界ランク7位の日本が繰り上がる可能性などがある。