ユーミン「原点に帰る」45度目苗場公演で24曲熱唱 今秋から全国ツアー全72公演を開催

新潟・苗場プリンスホテルで恒例のリゾートライブを行った松任谷由実

　松任谷由実（71）が冬恒例のコンサート「SURF＆SNOW　in　Naeba」を6日、新潟・苗場プリンスホテルでスタートさせた。公演前には取材に応じ、今秋から来年にかけ自己最多に迫る全72公演の全国ツアーを開催することを発表した。

　来年1月に72歳を迎えることから、公演数を合わせた。かねて「70歳で70本のツアーをしたい」と強い思いを抱いていたが、当時はスケジュールの都合で断念。「せっかくなら年女のタイミングで」と再び企画し、念願をかなえる。

　これまでの最多は2016～17年に行ったツアーの80回。これに迫る回数となり「小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と元マリナーズのイチロー氏（51）の名言を引用しながら意気込みを語った。

　ツアーに先立ち、今秋に通算40作目のアルバム（タイトル未定）を発売。ユーミンの過去と現在の声を合成する独自技術を導入して制作中で「今まさに試行錯誤中ですが、まだ世界で誰もやっていません」と期待させた。

　苗場公演は今年が45回目。「シンガー・ソングライターとしての原点に立ち返る」という思いを込め、苗場では13年ぶりとなるピアノを弾きながらのパフォーマンスに挑戦。「デビューの頃はピアノの前で泣いてしまって歌えなかった」と苦い思い出も懐かしみつつ、荒井由実時代の「ひこうき雲」や人気曲「中央フリーウェイ」など24曲を披露した。今月20日まで全8公演を予定している。（吉澤　塁）